ゴーストと良い夢を ページ8
私は触れられない彼らの手を握り、
お願いするように本心を伝えた
『良かったです、私ひとりじゃないと分かっただけで安心しました』
《し、仕方ねえなあ…俺らも暇してたしぃ？》
《別嬪さんがそこまで言うなら…》
《変わった人の子だねぇ…ヒッヒ》
よし伝わったし、ゴーストルート回避！
彼らの名前も聞いたがもう何十年も経っているので
忘れてしまったとのこと
そういう事ならと私が名前を付ける事になった
『じゃあ…おチビさんはトータ、
ガリガリな貴方はテュエ、ムックリな貴方はモルト！
これでどうですかね？』
分かりやすく順に指をさして名前を決めると
三人一緒に嬉しそうな顔をした…可愛い
テュエ《センスいいんじゃなぁい？》
モルト《モルト、ヒヒ…気に入ったよ》
トータ《誰がおチビだ！こう見えて数十年も生きてるんだからなぁ？》
『あはは！すみませっゲホゴホ！！』
冗談ですってーと笑うつもりだったが
埃を吸い込んでしまったのか
喉に違和感を覚え酷く咳き込んだ
あぁそうだ…可愛いゴースト達のことで
舞い上がって大きく動いたせいで埃も舞い上がっちゃったのか…
モルト《お話しは掃除の後だねぇ》
トータ《俺らも掃除手伝ってやんよぉ！》
テュエ《別嬪さんは一旦外で呼吸整えておいで！ね？》
『ありがと…ございます…ケホッ』
テュエに背中をさすられながら(感覚ないけど)
外へ連れ出され、しばらくすると咳も落ち着いてきた
すると視界の端に見慣れた羽織りが見えて
学園長と声を出そうとした所でまた咳き込んでしまう
『学園ちょゥゲホッ！！
ごめっ、アホだっゴホゴホ！』
テュエ《別嬪さぁん！！》
喉が大事だって言うのに何してんだ私は
テュエの声で気付いたのか
学園長先生が夕食が乗ったプレートを持って
どうしたんですかと駆け寄ってくれた
咳のしすぎで涙目な私に変わって
テュエが説明してくれると
今度は学園長先生が背中をさすってくれた
学園長「シートを出してあげますから
夕食はここでお食べなさい、私ってば優しいので！」
『はい本当に、本当にありがとうございます。』
この後、夕食をありがたく頂いたあとに
自分の部屋だけが埃ひとつない質素な本来の姿に戻っている
流石の変わりように口を閉じられないでいると
トータとモルトが説明をしてくれた
なんでも学園長先生が上機嫌に指を一振りしたらこうなったのだとか
あ、やる気を出せばチート系の方でしたか…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
