オンボロ寮 ページ7
学園長「さあ、着きましたよ」
『あ、あぁ〜……ちょっと、
いやかなり趣がありますね…』
そうでしょうそうでしょうと
学園長先生は目をニコニコさせ、どうぞ中へと促した
玄関の扉を開ければ建付けが悪くなったのか
少しコツを掴まないと中々開けられないし、
廊下を歩けば木の軋む音が、
どこを見てもホコリや蜘蛛の巣だらけ…
まさに廃墟と言える建物だった
……学園長先生が風の魔法かなんかで
吹き飛ばしてくれないかなあと思ったが
それは厚かましいな
ここまでしてくれているし、
掃除くらいは自分でやろうな私…
学園長「後で夕食を持ってきてあげますから
学園の外には出ないでくださいね」
『ありがとうございますー了解でーす』
ご面倒をお掛けしますー
と軽く手を振って学園長先生を見送った
…さーて、掃除しますか！
まずはマスクと手袋が欲しいから…
すると後ろでカタンと物音がした
……誰か居るのだろうか
音は扉の向こうからした気がするので
ゆっくりと近付いて、扉の隙間を覗こうとした
《ばあっ！！》
『っ！？？』
いきなりで私は固まった
…なんだこの可愛い生クリームのようなモンスターは
私の様子を見て何を勘違いしたのか
ヒッヒッヒと笑っている
《こんな所にお客さんなんて久しぶりだねえ》
《こりゃあ別嬪さんだ〜俺らとお仲間にならないかぁい？》
扉の前のゴーストさんとは違う
これまた小さくムックリな子とガリガリなゴーストふたりが私を怖がらせようとそう言ったが
全く怖くなかった
『か、可愛い〜〜！！』
《……え？》
『皆仲良くハットとマントを着るんですか〜？！
ちょー可愛いじゃないですか〜！！
仲間にはなれませんけど
私これから住みますのでお話し相手になりますよ！！』
ここまでノンブレスである
しかも眼が水色で瞳は黒だなんて珍しくて素敵だし
本当にとても愛らしい見た目をしている
そんな私を見て、分かりやすく困惑の色を見せている
《べ、別嬪さん？俺らが怖くないのかい…？》
『ええ全然怖くないですよ？
そりゃさっきのは驚きましたけど…それだけですね！』
ジャパニーズホラーに比べれば可愛いものだ
有り得ないことのように私を見て
ゴーストさん達はお互いに驚いた目を合わせた
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
