真鏡の目は ページ43
差し伸べた私の手に、
底が見えない黒の手が触れ
ドロリ
触れた途端、炭鉱夫さんの姿は溶け
徐々に色素が抜けていき
手には透明な水が滑り落ちていた
『…え。』
何がどうしてそうなったのか分からず
ジェイドと目を合わせて、首を傾げたりしたが
炭鉱夫さんの謎は解けぬまま…
ジェイド「とにかく帰りませんか？
もう空も暗いことでしょうし、送ります」
『そうだな、ありがとう』
今度は私が手を取る側となって
闇の鏡によって学園へ帰った
すると、戻った先には学園長先生の姿が。
どうやらココで私達を待っていたみたいだ
学園長「あぁ良かった…怪我はないようですね。
ドワーフ鉱山はどうでした？魔法石はなかったでしょう？」
『あ、それが…』
ドワーフ鉱山での出来事を簡潔に説明する
ジェイドも所々で補足情報(や先生への嫌味)を入れてくれた
全てを説明し終えると、驚きながらも
申し訳なさそうに私を見て涙を浮かべた
…涙目なのは絶対ジェイドの嫌味のせい
学園長「──まさか、本当にあったとは…
さらには危険な目にまで合わせてしまうなんて…
これでは何か報酬をあげないといけませんね」
『ホントですか！じゃあオンボロ寮からシーエラー寮の改名をお願いします！』
ジェイド「それだけでは対価として釣り合わないですよね、どうしましょうか」
『ん〜言われるとパッと思いつかないな〜』
二つ目の報酬は結局決まらなかったので
ひとつ貸しにして、保留しておいた
その時はその時に助けろって事で
ジェイド「先生、絶対忘れないでくださいね」
学園長「え、えぇもちろんです。」
ジェイド「絶対、ですよ」
『絶対、ですよ』
学園長「先生、生徒から圧をかけられるなんて初めてです」
やだなぁ、忘れられたら本当に悲しいから
こう言ってるだけだぞ先生
忘却は裏切りと同じ大罪ですわ
ジェイド「では学園長先生、報告も終わりましたし
帰っても良いですよね。お疲れ様でした」
学園長「あ、はいお気を付けて…」
ジェイドの声にハッとして
また明日と部屋から失礼し、帰路についたが
私は炭鉱夫さんの謎で頭がいっぱいだった
ジェイドが肩を掴んで名前を大きく呼ぶまで
耳には何の音も入らなかった
ジェイド「Aさん！あなた目が…！？」
『…んぇ、目？』
ジェイド「目、が…？すみません、見間違えたよう、ですね」
…よく分からんが、ジェイドが隣りにいるのに思いふけるのはダメだな
炭鉱夫さんはあまり気にしないでおこう
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
