存在しない地名？ ページ5
学園長室にある高級なソファで
今度は私がうーんうーんと
顎に指を添えて頭を悩ませた
『な、る、ほ、ど……うん…あまり、
信じられないですね』
私の言葉に学園長先生は、え。と
声をこぼして続けて私にその理由を問うた
学園長「それはどうしてです？」
『だ、だって私のいた所じゃ…魔法なんて夢物語ですよ？
魔力を持つ人なんて見たこともないです』
学園長「なんですって？貴方、故郷の国は？」
『日本の、三重県ですけど…』
学園長「ニホン…？ミエ…ケン？
どちらも聞いたことありませんね…一度図書室で調べてみましょう」
聞いたことが、ない…？
もし、ここが本当に異世界だとするならば…
日本は存在しないのではないか？
学園長の名前もファンタジー感が凄いし…
ディア・クロウリーって…外国人にしても聞きなれない名前だ
…いや、外国の映画監督とか女優に居たような気がしなくもない
まあそんなくだらない考えはさておいて、
大人しく学園長先生の後に続いて
図書室へ歩くのだが、少々生徒達の目があって少し気まずかった
──図書室──
やっとの思いで図書室に着く
ここのは変にデカい扉で開けるのに
少しだけ苦労しそうだ
そして学園長先生が世界のことが載っているであろう本を持ってきて
私を待機させていた机へ本を開いた
少し大きめなその本は
世界地図のように大陸の絵が一面に描かれていた
『──知らない。』
ボソリと呟いた私は大陸の線をなぞる
私が知っている世界地図はこの地形じゃない
どこの部分も似ていない
『学園長先生…私こんな世界地図、知りません』
学園長「ええ…その様ですね……
私も他の本でニホンとやらを探しましたが、
そんな地名は何処にも乗っていませんでした」
つ、つまりは……
学園長「こうなると貴方は…違う惑星、
または異世界から来たという可能性が高いですね」
『わ、惑星ではないと思いたいです…』
というか、この世界にも異世界の概念はあるのか…
私はどうしたものかとまた頭を悩ませるが
学園長先生はあっけらかんとして、手を合わせた
学園長「でもまあ！貴方は闇の鏡に選ばれた者ですし、転入生として在学して
卒業までには帰る方法を見つけ、貴方をサポートして差し上げましょう！
私、優しいので！」
『あはは、ありがとうございます』
私ってば優しい！アピールが強すぎるが
事実ではあるので、苦笑いしながら礼を述べた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
