大食堂に響く音 ページ38
身体が重力に沿って倒れ
床に背中をうちつけた奴らの元へ
立ち上がって回り込む
もちろん魔法を使われるリスクもあるが
奴らには声を出してもらわないと
周りに分かってくれないからな
近くへ駆け寄り、奴らにしか聞こえない小声で伝える
声はもう出るようにしてますよ。とね
『あの、クラスメイトさ』
「ひ、ひいぃぃ！！」
「くっ来るなぁ！！」
よし、これで注目が集まったから
困ったようで困ってない顔を作って、白々しく…
『…何故？私はこれでも心配して』
「来んなってぇええ！！」
「うっ、ウィンドカッター！！」
来た！と思って咄嗟に横へ避けようとするが
顔は間に合っても、なびく髪は切れるかも
と覚悟した
白髪くん「危ないっ！！」
が、私が避けると同時に
金蛇のバングルをはめた褐色肌の腕が
視界に映り、私の髪さえも包み首元を掴んで
彼自身の方へ引っ張られた
しかしテーブルの上に乗ってまで助けてくれたのは
白髪くんの方ではなく、黒髪くんの方で本当に驚いた
『あ、ありが』
感謝の言葉を言いかけたところで
大食堂に轟音が鳴り響いた
あまりの音に耳を塞いで身を低くする
…しばらくして収まったかと姿勢を元に戻し
轟音があった後ろの方を見る
黒髪くん「どうやら彼のウィンドカッターが
シャンデリアに当たってしまったようだ」
白髪くん「だ、大丈夫だったか！？」
『あ、ありがとうございます…びっくりした…』
テーブルを乗り越えて心配してくれる白髪くんに
礼を述べ、耳鳴りがする耳をさすった
あと黒髪くんに言いかけていたことを
改めて、頭を下げた
『あ、先程の、ありがとうございました』
黒髪くん「いや…助ける必要はなかったみたいだから礼には及ばない」
避けたのが見えたのか、目がよろしいことで
てか演技が凄い…内心悪態ついてないか？
咄嗟に動いたのは無駄だったな的な…
フロイド「クマノミちゃぁあんっ！」
『わっ！とと…すまんなフロイド、心配かけた』
眉をハの字にして腰へ飛びつき、
私の顔を下から覗き込んだ彼の頭を撫でる
向かってくるジェイドとアズールも
小走りなのを見て心配したんだなと察した
でも…あのシャンデリアは大丈夫じゃないよなあ
学園長「これは何事ですか！！」
「「げ…」」
さて、奴らが固まっている間に
こちらが優勢になるようにさせてもらおう
『学園長先生！こっちです！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
