作戦通りに… ページ37
作戦会議も終わり、
ぶっつけ本番の昼休みを迎える
無線ワイヤレスのイヤホンを耳に
脳内に響く英単語と数字を頭の中に留め、
そこのテーブルに座る
「あっお前…！？」
「な、なんだよ…アイツら居ねぇじゃん」
『あぁこんにちはクラスメイトさん
今はひとりの気分でして』
突然現れた私に立ち上がった奴らだが
いつもの三人が居ない事でホッとしたようだ
ハッ…見るからにモブで呆れそうだ
さあ仕掛けようとマジカルペンを片手に
鼻歌を序奏にかけると、
？「おっ、歌うのか！？俺もいいか！？」
突然、歌好きらしい褐色肌の白髪くんが
私の隣に飛びついてテーブルを揺らした
思わぬハプニングに歌の魔法が消えかけるが
臨機応変で鼻歌はそのままに、
許可するよう微笑んで頷いてあげた
白髪くん「本当か！」
『さあ 席に着いて〜♪』
奴らと一緒に彼らも椅子に座らせるように促す
傍にいたもうひとりの褐色肌で黒髪の彼は
溜め息をついて仕方なくと言った感じだった
と言っても一緒に歌えるのか…は気にせず続けた
『ここは落ち着く 暗闇の中♪』
舞台は何も見えない深海の底。
『足元には 寂しがり屋の藻屑♪』
そう歌詞をのせると逃がさないように
奴らの足元からイカリソウが絡んでいく
「「ひ……！！」」
人差し指を出して先の歌詞を
彼にも分かるようにしてやると
分かったことが嬉しいようで眩しく笑った
『シーッ…♪』
？「しーっ♪」
あぁこの子も綺麗だな。
彼を微笑ましく思いながら見つつ、
声を出せない奴らの様子を横目に見ると
もう全身がカタカタと震えてしまっていた
あーあ…始まったばかりなのに
もう怖がったりしては心臓がもたないぞ？
『息すら必要ない 素晴らしい闇の底♪』
視線を一緒に歌う彼に戻して
奴らの喉を握るような、視界さえも奪うような
歌詞をのせれば、嗚咽が聞こえてきたので
白々しく奴らを心配してあげた
『誰も……あれ、クラスメイトさん？』
白髪くん「ん？どうしたんだ？」
『何だか調子が悪いようで…』
涙がうっすらと浮かぶ奴らの顔に
内心満足しながら目を覗き込む
『おーい？』
詠唱もやめたから奴らは歌の呪縛から
解放されたはずだが…混乱してるようだな
軽く肩を叩こうと手を伸ばすと
逃げるように身を引き、挙句には倒れた
『ちょ、ちょっと…！？』
驚いたように見せたが
もちろん心の中の私は大笑いした
とてもいい気味ね!
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
