オンボロからシーエラー ページ34
その後はもちろんメイクをして
舞台に上がり、ナイトコンサートをやり遂げた
また明日とオンボロ寮へ帰っていると
エメラルドの光が見えて、そこへ駆け寄った
『ツノ太郎じゃないか、こんばんは』
ツノ太郎「A…ここは随分と綺麗になったな」
『え？あ、あ〜すまない…』
ゆくゆくはモストロラウンジ二号店になるので
廃墟じゃなくなると
ツノ太郎の楽しみを消してしまう事になる
でも絶対服従を誓った私が止めれるわけでもなく
彼に謝るしかなかった
ツノ太郎「いや謝らずとも良い。
管理権は貴様にあるのだろう？僕は文句など言わない」
『そうか？本当申し訳ない…で、でも代わりに
異世界文化の本気を見せるから楽しみにしてくれよ』
実はアズールの計らいで
どのように加工するかの希望は通らせてくれるのだ
マジで優し過ぎると思うんだ私
ツノ太郎「異世界文化…とは何だ？」
『ふっふっふっ…説明するより歌った方が早い！』
不思議がるツノ太郎にまたオンボロ寮へ引っ張る
序奏を鼻歌に、ここに鳥居や稲荷様があるなどの説明を歌詞にのせて魅せていく
『さあ 靴を脱いで 上がっていって♪』
玄関に入ったら、拳に海を込めたイメージで
グアッと前へ手を開いて押すと
一階の隅々まで透明度の高い海が広がる
『床は一面に海を敷いて 小魚たちを泳がせ〜♪』
敷かれた水面に指を滑らせると
思い描いた色とりどりの金魚たちが放たれる
次に壁に手のひらをかざし、
変わるように壁一面を塗るように動かす
『壁は地平線が続く 空と海を敷くの〜♪』
想像通りに上手くいって上機嫌に
両手を上げてクルクルと回る
物珍しく新しいものを見るツノ太郎の方を向いて
私達の足元を指しては道予定の橋をかける
『私達が歩く道には 赤い柵と白樺の水上の橋をかけ〜♪』
次に食べる所だなと即興歌詞を考える
和風な水上コテージをイメージして
手から魔法の光が出るように指をまばらに動かす
『大きな天蓋から 透明のカーテンをかけて〜
絨毯を畳に 椅子を座布団に 着飾るの〜♪』
ほら、座って？と歌詞にかければ
お互い畳の上に正座する
それから次々と照明の行灯や提灯、
天井から吊るすタイプのも追加していく
あぁサンキャッチャーも良いなと
天蓋やカーテンにも飾っていって…
最終的には空中までにも小魚が泳いでしまった
『名前は シーエラー…』
ツノ太郎「A、それ以上はやめておけ。そろそろ危ないぞ」
『だ、だな…ちょっと楽しみ過ぎたな』
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
