困惑の昏睡者 ページ4
小さな彼には必ずお礼をしたい…
と思いつつ学園長と書かれたプレートがある
扉のドアノブに手を伸ばす
あいや、まずはノックか。危ない危ない…
回数によって意味が違った気がするけど、二回で良いかな
コン、コン。と控えめに静かに鳴らすと
奥からどーぞー？と気軽に声が返ってきた
『し、失礼します…』
緊張で身体の動きがぎこちないが
ちゃんとお辞儀をしてから声をかける
頭を上げた後、学園長とやらの姿をじっと見る
ハットにカラスのような簡易的な仮面、
肩に黒い羽をつけた肩掛け…怪しさ百パーセントな人だ
学園長「ふむ…学年と名前は？」
『えと…わから、ないです』
学園長「え？…何かありました？」
何かあったといいますか…と言い、
そこから私が目覚めてからの状況を説明した
さりげなーく自分の名前も苗字が思い出せない
名前を聞かれた時、私は(芸名であり本名であった)Aです。
としか言えなかった
すると学園長先生はうーんうーんと
アーマーリング？をつけた指を顎に添え悩む素振りを見せたかと思えば
学園長「あっ！ああぁ〜〜〜！！貴方！！
やぁっと目を覚ましたのですね！！？」
『え、え…？』
座っていた椅子から急に立ち上がり
ガタンと机を震わせた
そして私の前へ来て、心配したんですよ〜〜！！
と肩を掴み揺らされ大袈裟にリアクションをする学園長先生
それさっきまで忘れてた人のセリフとは思えないんですけど…
『と、とにかく！説明して頂けるんですね！？』
学園長「はいもちろんです！
私、優しいので聞かれた事は何でも答えましょう！」
いやして貰わないと筋が通らないんですけど？？
…まあとにかく、学園長先生から
私の身に起こっている事を聞き出した。
──四十分後──
学園長から聞いたお話は信じられない事のオンパレードだった
私は闇の鏡…つまりは私が目覚めた部屋…
もとい鏡の間にあった
あの浮いていた黒い鏡だ…闇の鏡と言うのか
まああの闇の鏡に選ばれたらしい私は
棺を乗せた黒き馬車に運ばれて、
ここ…名門魔法養成学校のナイトイレブンカレッジへ入学したらしい
棺と共に運ばれた新入生は特殊な鍵で
棺にある鍵穴へ差し込み、開けることで目を覚ますはずだった…
だが私は、鍵を開けて扉をどかしても
一向に目を覚まさなかったという
そして半年が経って今頃、私が目覚めたってことか
確かに…確かに、黒い馬車は見たような気がする
棺にも見覚えがあったし…
それにしてもまだ信じられない状況だ
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
