エメラルド色の星 ページ29
フロイドとジェイドに
オンボロ寮前まで送ってもらい
また明日と手を振った
そしてご機嫌なスキップの足取りで
玄関のドアを勢いよく開けて、
『ただいまー！ゴーストさん達ー！！』
テュエ《別嬪さん！お帰りなさいねぇ》
トータ《何だか今日は遅かったなぁ？》
『んふふー、ちょっとユニーク魔法で聴いてってよ！』
それで今日のこと説明するから！と
ハテナ状態のゴーストさん達を外に連れ出し
今日ね─♪と歌い出すと水中の景色が浮び上がる
ゴーストさん達にも効果はあるようで
周りの景色が変わったと驚いていた
テュエ《す、凄い…これが別嬪さんのユニーク魔法…！》
モルト《綺麗な魔法だねえ…》
トータ《もうお前魔法士になれるだろぉ…》
いやまあ、ならない…と思うけどな
そう思いながらもフロイド達と泳いだ
水の中を動いて歌って、あの時を再現する
次は水中で地に足をついて歌いたいとか
次はこんな遊びが出来たらしてみたいとか
すると歌の途中で後ろから、
「そこの人の子」という声がして
珍しい呼び方されたなと振り返ると
これまた美形で身長が…リーチ双子より高いのでは？
しかもツノが生えている
？「物珍しい魔法を使う子だ、貴様は？
ここには前まで誰もいなかったはずだが」
『あー、私は転入生のAです。
寮長から何か聞いてたりしません？』
ツノ(の生えた)イケメンの質問に答えるため、
歌うことをやめたせいで水中の景色が崩れ落ちてゆく
ちょっと残念だがまた歌えばいいか
？「いや……聞いてないな」
『そう…ですかぁ……あのー名前教えてくれます？』
よろしくも自己紹介も無しなのは…
とジト目で彼に名前を聞いたが
当人は酷く驚いた様子で目を見開いている
？「ぼくを、知らないのか…？」
『いや初対面じゃん』
何言ってんだこの人？？
訳分からなすぎてツッコミしてしまったじゃん
もういいや、失礼だし敬語使わんくていいだろ
なんか名前も知られたくなさそうだし…
ワケありなのかね
『じゃあもう名前はいいから
代わりに一緒に踊ってくれ、疑うのは大嫌いなんだ』
？「なんだと…？」
『ほら手を出して！』
彼の出された手を取って軽やかにステップをする
曲は…そうだ、私の好きなアレにしよう
ちょっとアレンジも加えて…
『ハイ・ディルドゥル・ディー・ディー♪
素敵な 夜に♪ 星空をまとい 皆の拍手の中──♪』
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
