引きずり込む ページ26
オリジナルの序奏を
即興で鼻歌するとアズールも察したらしく
弾くように顔をあげた
アズール「あなたまさか！」
『私は あなたと泳ぎたい っていうのに
この私に逆らって 立ち尽くすつもり ？』
言葉で止めるのは諦め、踵を返し
逃げようとしたアズールに、
逃げるなんて許さない。という歌詞を歌声にのせる
アズール「うっ…動けない…！？」
『どうして そんなに嫌がるの ？
あぁもうこのガラス邪魔ったらしいな！
ガラスの向こうに居る の な ら ！！』
ぐずる彼を引っ張るのに邪魔なガラスに触れて
水面から飛び出すようなイメージを思い描くと
ガラスが円状に割れ、アズールの首後ろに手を組んだ
『私が 引きずり出して や る ！！』
アズール「うわっ！！？」
グイッと力一杯に手前へ引き寄せると
一緒にガラスも元通りにさせた所で
終曲のフレーズを歌いあげた
『ほら、つかまえた♪』
結果的に抱き寄せたアズールを上から覗きこむと
ジェイドからは拍手、フロイドからは褒め言葉を贈られた
フロイド「さっすがクマノミちゃーん」
ジェイド「もうユニーク魔法を使いこなすとは恐れ入りました」
『いやあ、上手くいって良かった。
なあ？アズールー？』
アズール「あ、ああああああぁっ…！」
一方のアズールは顔を赤らめて涙目で
イヤイヤと首を振りながらも、意志とは裏腹に徐々に人魚姿へ戻っていく
リーチ兄弟とは違った色合いと足をしていて
彼らの白い部分は灰色になり、それ以外は黒で塗りつぶされている
横腹あたりにはエラらしき紫色のラインが開閉を繰り返していた
アズールは海の魔女のような、タコの人魚だった
アズール「み、見ないでください！！」
『うわっ！』
ボワッと墨を吹かれたと同時に私の拘束が外れてしまい
すぐさま私の視界から消えるように逃げられた
いや、もう見たから遅いんだが……でも、
『フロイド！ジェイド！』
リーチ「「はあい」」
アズール「なっ！？」
私だってこの双子を懐かせてるんだぞ？？
正直一か八かだったんだが、
言うことを聞いてくれて良かった…
フロイド「アズール捕まえた〜」
ジェイド「ほらアズール逃げてはいけませんよ」
逃げてったアズールを捕まえた上に
目の前にあった墨をヒレで退かしてくれた
アズール「お前たちはどちらの味方なんだ！」
フロイド「どっちも味方だよ〜？ねぇジェイド」
ジェイド「えぇフロイド、どちらもです」
アズール「裏切り者め！！」
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
