私のユニーク魔法 ページ23
お客様を見送って
モストロ・ラウンジ閉店。
閉店作業の後、VIPルームにて
私はアズールからユニーク魔法の
分析結果を聞いていた
アズール「あなた普通にユニーク魔法を使えてましたよ」
『ど、どんな風だった？！』
ジェイド「皆、あなたに釘付けになってから
不思議そうに周りを見渡していましたよ」
フロイド「部屋全体がコロコロ変わってて面白かった〜」
ふたりからもあの時の状況説明を貰った
なるほど、私が意識した相手に効くって感じなのか
前に歌った時はフロイドに向けたものだったから…
アズール「あなたのユニーク魔法はかなり広範囲に、しかも調整もできるようですね。
効果は歌の世界観を世に映し出すこと…でしょうか、
歌うこと自体が詠唱のようにも見えます」
『へえ…やっぱり珍しいのか？』
アズール「それはもちろん。
一般的には詠唱してから効果が発揮するものですから、
詠唱中だけ効果が現れるのは初めて見ましたね」
ほえ〜なんておじいさんみたいな腑抜けた声を出す
つまりは私の妄想劇がそのまま具現化するみたいだな
私がフロイドの時に何も見えなかったのは
本当は景色なんて変わってないと分かっていたからだろう
フロイド「アズール〜、もういい〜？
そろそろ泳ぎたいんだけどぉ」
アズール「えぇ、行ってきて良いですよAさん」
ジェイド「どうぞごゆっくり、楽しんでくださいね」
『あ、じゃあ水着を…ぐぇ』
フロイド「魔法薬はあるから早く〜！」
待ちきれない様子のフロイドに
片腕で肩を掴まれ、短いうめき声を出してしまう
そしてそのままズルズルと連行された
このままだと着衣水泳かあ…
魔法薬って言ってたけど、どういう事だ？
フロイドにされるがまま、流れゆく景色をボーッと眺める
モストロ・ラウンジのホールから談話室、
そこにある扉を行儀悪く蹴り開けると
そこにはホールより一回りも二回りにも大きな水槽があった
『わ、あ…』
フロイド「あれ？初めて見たの？凄い広いでしょ？」
『あぁ…この中を泳ぐなんて気持ちよさそうだ』
フロイド「でっしょお？なら早く飲んでぇ？」
水槽の上に続く階段を登る途中で
貝殻の小瓶を手渡しされる
とても不思議な色をしていて、一見まずそうだ
けれどフロイドから急かされているので
生唾をのみ、ぐいっと一気に喉へ流し込んだ
『うっわ、まっっずぅ…！！』
フロイド「あはは！クマノミちゃんすげー顔！！」
あまりの不味さに顔を顰めた
絶対今の私ブサイクだ
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
