私の世界をあなたに ページ22
衣装合わせもセッティングも済んだ所で
夕飯もご馳走していただき、数十分後。
モストロ・ラウンジのナイトコンサートの時間を迎えた
実はこの数分前にホール仕事をしていて
さりげなーく歌を口ずさんだりして客寄せしておいた
そのおかげで入場料を少し取る事になっていても
かなりのお客様がご来場なさった
これにはアズールもニッコリ。
開園のブザーと共にステージの照明が
私だけにあてられ、注目される
『本日はようこそいらっしゃいましたお客様！』
女性の格好をして挨拶をする私は
しっかりと女性に見えるらしく、客席がざわついた
横目にチラリとピアノの方を見ると
フロイドがちゃんと椅子に座って
私の目とアイコンタクトを取った
彼から視線を外すのを合図に
ゆっくりとピアノのメロディーが奏でられる
『すぅ…――♪』
まず私の歌声をこの部屋に染み込ませる。
世界すら飲み込むように歌声を響かせる。
誰一人逃がしてなるものか、今の時間は私の世界だから。
そう、私の妄想劇に皆を引きずり下ろすイメージだ。
私を見ろ。皆の目を惹け。
見れないというのなら無理やりにでも目を合わせてやる。
『―さあ、私の目を見て―！』
一生、永遠に覚めないような素敵な悪夢のように。
両親でさえ溺れてしまった中毒性の高い
私の歌声に、世界に、一つ一つの仕草に、
ずぅっと…溺れてしまえばいい。
この世界の私は籠の中のカナリア。
だけれど貴方たちはその鳥ごときに依存する哀れな生物。
快適で安全な小さく狭い籠に私。
窮屈で不安定な大きく広い籠には貴方たちが居る。
鳥を巡って内戦なんか起こしたら大変。
だから�猜刃足瓩豊狠舂匹��甬膓�に暮らしましょうね？
…でも、籠には出口がありますから。
良かったですねお客様、この素敵な悪夢から覚められて。
『さよなら―♪』
カツンとハイヒールのつま先を立てて鳴らすと
照明が部屋全体を照らし、お客様達は次々とハッとした
そしてその次にはスタンディングオベーションされていた
大成功だ。奥に居たアズールにピースを送ると
唖然としていたのか私に気付かないようだったので
また後に改めて送ろうと思う
次にジェイドを探すと
既に私にピースサインを送っていたので
私もお返しにピースを掲げた
最後にフロ
フロイド「すっ…げー！楽しかった〜〜！！
次もしようねぇクマノミちゃん♡」
『私もだフロイド！次はどうしようか？』
飛びつかれて驚いたが、
もう次の話になっていてフロイドと笑い合った
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
