空っぽの器 ページ20
クルーウェル「ふむ…発音は完璧なのだがな」
最初のバルガス先生の飛行術(飛べなかったけど)を終えて
休み時間もジェイドとアズールとでしっかり駄弁り、
今はクルーウェル先生の実践魔法なのだが…
詠唱は合っているのに、魔法が発現しないので先生に見てもらっている
でもまあ、こちらからしたらそりゃそうだって話なんだがな
自分の感覚では言っただけだ
クルーウェル「闇の鏡から魔力はあると言われた以上、
仔犬にも魔法が使えるはずだが」
『正確には器はあるって言われましたけどね』
ペアであるフロイドが私の言葉に反応する
この授業に来た時、フロイドを見て私にグッボーイって言われた
そんなにフロイドサボってたのか…
フロイド「器ぁ？皿だけってことじゃね？」
『フロイドに同意見です。
皿に無い物を絞り出せと言われても…』
クルーウェル「そうか…評価は気にしなくていい。
礼儀もいいし授業態度もお利口だからな」
『助かります。』
良かったねぇと言うフロイドに微笑んで頷く
いやあ図書室にあった魔法についての本を
読みまくった努力は報われたなホント
フロイド「ん〜…でもクマノミちゃん魔力あると思うよぉ？」
『えぇ？私に自覚ないが？』
フロイドがマジカルペンを一振りして
小さな竜巻の風魔法を繰り出す
それを見て感嘆の声をこぼしながらも
会話を続ける
フロイド「昨日さぁクマノミちゃん歌いながら踊ったじゃん？
あの時にね、周りの景色変わったよぉ？」
『え。私の目には何も変わりなかったぞ？』
フロイド「え〜〜？じゃあ分っかんねーや、
アズールに聞こっかぁ」
『だなー』
この雰囲気でフロイドが嘘を言う訳もないので
私が成したという魔法について考えてみる
もしその魔法が既存のものではないのなら
私のユニーク魔法って事になるが…見えないのは痛いなあ
でも使えたってことは
魔力はあるっちゃあるってことなのか？
わっけわかんねーなあ
──そしてこの事は昼休みに聞くことにした。
食堂にて、こういうのがあったと
ジェイドとアズールに説明する
ジェイド「それは…ユニーク魔法の可能性が高いですね」
『おおマジか』
アズール「えぇ、効果はさしずめ相手に幻覚を見せる…でしょうか
発動条件が歌なのは特殊ですし、ユニーク魔法に近いと思います」
今度、ラウンジのステージで提供してください
と言われたのですんなりと承諾する
どうやら金稼ぎと私の能力を見極めるのを
同時進行するみたいだ
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
