大きな弟 ページ18
再びモストロ・ラウンジへ帰ってきた
私の姿はジェイドにとって驚きだったろう
右手はフロイドの頭を撫でつつ、
左手はアズールの頭も撫でていたからだ
ジェイド「お帰りなさ──これはこれは…詳しく聞いても？」
いいぞ、と言って経緯を簡単にまとめた
なんかあの後、フロイドが上機嫌になって
「アズールもしてもらいなー」と
私のもう片方の手を頭に乗せたので流れでしてあげたら
俯いたまま大人しくされるがままになっていた
『ってなわけだ』
ジェイド「ほお…随分と手懐けられましたねぇ？アズール？」
アズール「…手懐けられてません」
『アズールのは私が勝手にしてるからなー
アズールは優しいから振りほどかないんだ
よなー？アズール〜？』
うるさい！！とツンツン度マックスに
怖くもない怒鳴り方をするアズール
でもなんでいきなり私にプライドかなぐり捨ててるんだろうか
ワンチャン勘違いしそうになるから
一時的な幼児がえりだと思うことにした
ジェイド「その様子だと食べれないでしょう？
食べさせてあげますから、口を大きく開けてください」
『お、そうか？』
フロイド「ダメ！！」
アズール「ダメ！！…です！」
ジェイドから座るように促され
なんかすまないな。と声を出そうとしたら
フロイドとアズールが一緒に叫んだ
耳がキーンとしたし、なんなら首が絞まりそう
手を離してないのに締まりそうで怖いぞ
フロイド「ジェイド〜オレぇ、そういうの良くないと思う〜」
ジェイド「僕はそんなつもりでは無かったですよ？
ご厚意で提案しただけじゃないですか」
フロイド「じゃあその時は一緒ね〜？約束〜
破っちゃダメだよジェイド」
ジェイド「仕方ないですね、分かりましたよフロイド」
……何を、一緒にするんだろう？
訳が分からない顔でアズールに助言を求めるが
先程からかったせいなのか
顔をふいっと逸らされ答えてくれなかった
これには私もしょんぼり顔した
『と、とりあえず朝食を頂けるか？』
アズール「フロイドも離してあげなさい。
Aさんが食べれないでしょう」
私の手から離れて行ったアズールが
カウンター席に座ってそう言うと
フロイドもはぁーいと素直に従って座る
私も続いてようやっとキノコリゾットが食えると
イスに座ってスプーンを手に取った
『いただきます。』
ジェイド「…美味しいですか？」
市販のよりめっちゃ美味しかったので
何回か頷くとジェイドはとても嬉しそうだった
…フロイドは吐きそうな顔だったが
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
