罠に美味しい条件 ページ15
おっと、オンボロ寮の管理権が勝手に書かれていますねえ？
『アズールさん、オンボロ寮の管理権は初耳ですが』
アズール「おや、いけませんでしたか？
いつもならあなたの自慢の能力と交換なのですが…
それよりかは親切にしたつもりですよ？」
そうですか…と相槌を打って少し考える
そもそも私は魔法は使えないはずだから、そこは上手く躱している
実は使えませんでしたじゃ話にならないからな
オンボロ寮に手を加えるのは構わないが、
管理権はちょっとなあ…
『代替え案があります』
アズール「…聞きましょう」
耳を傾けてくれた彼に
ピッと人差し指と中指を立てる
『管理権はそのままの代わりに、オンボロ寮を寮の形のままなら手を加えて構いません。
さらに、学園卒業まであなたに絶対服従を誓いましょう。管理権以下の事なら何でも』
アズール「なっ…！？」
フロイド「うっそぉマジ？」
ジェイド「これは驚きましたね…いいんですか？」
ジェイドの質問に満面の笑みで答える
どうぞこき使ってくださいなとアズールさんに笑いかける
対して彼は信じられないという顔で
何か裏があるのではと考え込んだ様子だった
『今言ったことに嘘偽りありませんよ。
契約書に書いても構いません』
アズール「では、書いてもらっても？」
『えぇ喜んで』
もう一枚出された契約書を手に取り、
間違った情報がない事を確認してサインした
その契約書を渡すとアズールさんは複雑そうに
確かに。と言った
アズール「軽々とサインしましたね…本当に読みました？」
『えぇ、破った場合はオンボロ寮の管理権ですよね。
絶対に破らないからサインしたんです、信じて頂けました？』
アズール「…いいでしょう、信じてあげましょう」
フロイドも気に入ってる事ですしね。
と付け足して、改良版の雇用契約書を差し出される
これも抜かりなくしっかりと確認する
『…はい、確かに要望通りですね』
アズール「あなたも疑り深いですね…」
『契約は絶対ですから、インチキされては…ねえ？』
ニッコリと笑いかけると
アズールさんは悔しそうに少し顔を歪ませた
ふふん、私にインチキなど効かぬわ
フロイド「なぁにアズール〜？インチキが効かなくて拗ねてる〜？」
ジェイド「こんな事今までありませんでしたからねえ…
拗ねて当然ですよフロイド」
私以上に意地悪なふたりに揶揄われて
彼はうるさいですよ！と顔を背けた
可愛いなあこの人。と
彼らと一緒にクスクス笑った
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
