気分屋な問題児 ページ11
教室に着くと
見慣れない顔が来たからか
私に視線が集まっている
どこに座ればいいのか分からず見渡すと
クラスの中で一際デカいであろう生徒の周りがガランと空いていた
席は決まっていないのかと理解したので
その生徒のとなりに座ることにした
『となり失礼しますねー』
？「あ…？誰ぇ？」
『転入生です。』
？「てんにゅーせぇー？」
気怠げに机に突っ伏したまま
顔だけを私に向けた
朝に弱いのか、不機嫌そうな顔をしている
…いや周りのヒソヒソ話のせいで不機嫌なんだろうか
度々、あのフロイドに…とか、怖くないのかアイツ…とか
フロイドと言うらしい彼は何かやらかしているのだろうか
彼の目線は私から離れることなく
ジーッと見つめられて、首を傾げる
フロイド？「なんか面白い話してよぉ」
『え、面白い話？』
フロイド？「そー、朝からつまんなくてさぁ」
退屈を嫌うタイプなのだろうか
まあ不機嫌そうに顰めた眉は直ったから
別に私が機嫌を損ねた訳ではなさそうだ
『んー…じゃあ私の故郷の話でもしましょうか？』
フロイド？「なぁにそれぇ？」
『日本っていう文化のこと、興味ないです？』
フロイド？「二ホン…？なにそれぇ、興味あるかもぉ！」
興味を持ち始めたところで、
話し始めようとしたが予鈴が鳴ってしまった
そして先生らしき人が教室へ入り
静かにと教壇にある槌を叩いた
ありゃま。と思いながら彼に小声で話しかける
『また後で話しますね』
フロイド？「やだ、今がいい」
え。あ、あぁ〜なるほど
この方は気分屋すぎるのか
先生も彼の声が聞こえたようで、
フロイド・リーチ！と怒鳴っていた
フロイド「今いいとこなの〜
邪魔しないでアジせんせえ！」
結果的に私のせいでＨＲが長引きそうなので
彼の裾を引っ張って、ノートの左側に
《こっちでお喋りしましょう》と書いて
ペンを渡した
一瞬、キョトンとした顔だったが
すぐ上機嫌になってギザギザな歯が見えるくらいに口角を上げた
《いいよぉ》
彼の許可も頂いたとこで
先生にアイコンタクトをしてから
お話の続きをノートに書いた
先生「！…では、ホームルームを始める」
さあ、頑張れ私。
左半身は彼に構ってあげて、
右半身を耳を澄ませて優等生のようにするんだ
ちょっとこれゲームみたいで楽しいかも。
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
