目覚めは棺から ページ2
──う、なんか、身体が痛い…？
なんだろう、寝てる場所が硬いからか…な…？
なん、で…寝てる場所が、硬いんだ…？
段々と意識がハッキリしてきたので
目を開けてみると目の前は真っ暗闇だった
目を閉じた視界と全く同じで掠れた声がこぼれた
『は？』
体感も復活してきて私のすぐ横は壁で
目の前も壁だと分かった
閉じ込められでもしているのか？
まあ私一応芸能人だし…そういうことも、
いやあってたまるか！
とにかく手足は縛られていないし
目の前へ手を押し出してみよう
狭い空間だから手の甲が下側に向くが
ギリギリ肘は直角に曲げれた
精一杯力を込めた…が、
普通に目の前の壁が動いて、勢い良く ガゴン！
と壁だと思っていた扉…いや蓋が開いた
瞬間、急に眩しさが目を襲う…こともなく
照明が少ない薄暗い空間だった
ムクリとそこから上半身を起こして周囲を見る
『な、なに…ここ…？』
そこには私の瞳には信じられない光景が映った
大きな窓ガラスの前には見覚えのある棺たちがふよふよと浮いて
ド真ん中には小さな円形階段の上で
真っ黒な鏡が浮いていた
まさに魔法の世界へ転生したみたいだった
信じられない。という思いもあったが
それよりもなんて素敵な空間だろうと脳天気な感想を心の内で呟いた
目覚めたばかりで硬いはずの身体はスッと立ち上がり
興味津々な真ん中の鏡へ足を動かす
『ど、どうなってるの…？』
触るのは怖いので深い闇のような鏡を
覗き込むように見つめると
自身の姿が映り不可抗力で自分の顔を見た
ん？白くて丸い宝石みたいな目……って、
『わ、私の目！？？』
ベタッと指を目元に持っていくと
鏡にも全く同じ姿が映る
な、なんで白くなった？
私は元々日本人だから黒目のはず…なんでだ？？
あれ？しかも着てる服ちがくね？
『え！？えっ！？なになになに！？』
目元の次は服をベタベタと触り
制服らしき見慣れない布を引っ張り
素材を確かめるかのように指の腹を擦った
…まあ、珍しい感触だったわけでもなく
制服によく使われるような至って普通の布だと思う…多分
いやこんな事をしてる場合じゃないだろう私！
とりあえずこの部屋を出るしかないだろう
誘拐であればもちろん出られないが、
服を変える理由がよく分からないし…
金のドアノブを握ると
この扉に鍵穴が見当たらなかった
閉じ込められたわけではなさそうだと
おそるおそる扉をゆっくり開けた
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飽き性(プロフ) - 哭狼さん» ┏○"ありがとうございます！ありがとうございます！！最新話への感想もまた丁寧に細かく…！(｀；ω；´)今後もお楽しみくださいませ！ (2020年6月30日 8時) (
レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - コメント失礼します、魔法石を守るモンスターに攻撃では、なく話し合いで解決しようとする優しい姿勢、とても素敵で尊敬しました。読みやすく展開も想定が出来なくて続き気になりワクワクします、改めて此の真鏡の瞳という作品が大好きです！すごく面白かったですm(__)m (2020年6月29日 21時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
飽き性(プロフ) - 哭狼さん» 哭狼さんとてもご丁寧にありがとうございます…！！さらに数々の光栄なお言葉、飽き性でも頑張れますありがとうございます…！！ (2020年6月28日 3時) (レス) id: efa533199f (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 飽き性さま初めまして真鏡の瞳、設定と物語が素敵で惹き込まれて一気に読んでしまいました大好きです！応援していますm(__)m (2020年6月27日 23時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年6月2日 21時
