第一種目 ページ7
元の位置についた私達を見て
ミッドナイト先生はさーて！と仕切り始める
ミッド「それじゃ早速始めましょう！」
麗日「雄英って何でも早速だね…」
『…否定できないな』
第一種目は予選らしく、毎年ここで
多くの者が
ミッド「さて運命の第一種目！」
先生がムチをひとつ振るうと
後ろの電子版？が高速で周り続け…
今年はコレ！と出てきたのは
障害物競走という文字だった
ミッド「計十一クラス全員参加のレースよ
コースはこのスタジアムの外周、約四キロ！
──我が校は自由さが売り文句！
コースを守れば、何をしたって構わないわ！！」
そう先生が言いきった頃に
また歓声がドッと湧いて、楽しみだという
感情が一番に伝わってきた
さあさあ位置につきまくりなさい！
という声に従いゾロゾロと並んでゆく
位置は特に決まっていないようで
各々が自由にその場に止まれば
門の合図機械が三つ光った
そして早くもひとつ光が消え、
ふたつ…みっつ…！
ミッド「スタートッ！」
私は走るよりも高く前のめりに飛んだ
地面も私がいた所にだけジャンプ台のようにしてあったのだ
すぐさま服の袖を腕に変え、
壁に触れ個性を発動する
ロッククライミングのように
行く先々に出っ張りを創り出す
しかしまあ、このふたりは賢いことで
『重いんだが？』
cn「ふーん！利用しない手はないよなあ！」
sp「いや護衛っすから、しゃーないっすよ！」
悪い顔しやがって…ならば！
今掴んでいる出っ張りだけを回転させた
cn.sp「「うわっ！！」」
私ごと身体が一回転し、
突然の遠心力に敵わないふたりの手が離れる
そしてそのまま回転した身体の勢いを使って
また前へ飛ぶ
そろそろ轟あたりが仕掛けるだろう
あの子はビル全体を凍らせれるからな
暗い通路を出た瞬間、噂をすれば何とやらで
冷えた空気が背筋を撫でた
『おお、絶景だな』
上の服を脱ぎ、モモンガの要領で飛行を保つ
カメラに収められてないことを願う
マイク《おっとォォ！！１−ＡA！
服をモモンガのように広げて上手いこと飛んでいるー！！
けどカメラマン！下からは映さないでくれよー！！》
フラグ回収お疲れ様でした。
実況のコメントはすぐに記憶から抹消することにして
後ろを見ると轟の氷から避けた選手が
個性を使って加速したり、普通に歩いたりしている
チーノは嘘具現で翼を作り
ショッピは大きな弾に乗って
優雅に氷から避けていた
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年5月27日 21時
