紳士鴉と熱い漢 ページ23
マイク《さぁ一回戦第四試合！！》
光さす通路の入口から入ってくる
マイク先生の愉快な実況の声を聞き流し
緑谷から聞いた轟の事情を思い返す
個性婚で生まれた子だったのか…
万年No.2だからって次代に任せようと
個性婚の子供をオールマイトと競わせようなんて
なんて…なんて、バカバカしくて愚かしい考えだ
子供に自分の野望を背負わせるだと
愚かしさもそこまでいけるものか…胸糞悪い話だ
エンデヴァー…、マークしておこう。
殴るのは体育祭が終わってからだ
《見てください！あのサポートアイテムは──》
……そして私は何の試合を見せられているのか
どう見ても聞いても商品紹介のCMだが…
あ、あの子緑谷チームと一緒だった子…
確かサポート科だ、商魂たくましいな
そして長々と紹介され続けて約十分…
サポート科の子はやり切った表情で汗を拭った
相手だった飯田は嫌いだーーー！と叫び
この試合は飯田の勝利(ほとんど不戦勝)で終わった。
こんな試合でも歓声があがるのか……
さてゆっくりとこれからの試合を見るか
…肝心の、緑谷と轟の試合までな
次は芦戸と塩崎…あ、レクリエーションで私を運んだ人だ
結構シスターのような性格だったから
どっちも応援したい気持ちがあるな
しかし個性の相性が悪かったらしい
ミッド「塩崎ざん行動不能！芦戸さん二回戦進出！」
芦戸は酸性液、塩崎は植物ツルで何をしようにも溶かされ
塩崎は涙を流しながら負けを告げられた
勝利した芦戸はごめんね？と手を合わせた
マイク≪さあ息つく暇もなく第六試合といこうじゃないか！！
黒き侍！常闇踏影！バーサス！万能創造！八百万百！≫
この試合の勝敗はすぐに決まった
どうやら八百万は思考に没頭するタイプのようで
目の前のことが見えなくなってしまうらしい
そのせいで常闇に攻撃され防御していたが
自分が場外まで押されていることに気付かなかった
ミッド「八百万さん場外！常闇くん二回戦進出！」
八百万「えっ？…え…？」
しかし常闇も紳士だな、ただ八百万の創造した盾だけを狙った
身体を狙ったって良かったのに敢えてそうした
あいつには好感が持てるな
さて次は…切島と鉄哲か…
教室でおうおう言ってた坊やか…見なくていいかな…
なんかクソ熱そうだし…
まあ紹介までしなくていいだろう
勝敗は引き分けになった、うん
それより気になるのは次の麗日と爆轟だからな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飽き性 | 作成日時：2020年5月27日 21時
