【MHA/d.!】無腕の女王様2 (ページ15)

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近寄らせぬ敗北をページ15

コホンと軽い咳払いで
ふたりを切り替えるように促す

『さあそんなことより、そろそろ
　ふたチームくらいからポイントを取るか』

心操「別にいいけど…誰を狙うんだ？」

可哀想(笑)な爆豪の為に
物間チームというのを狙っても構わないが…
彼の執着心にスイッチが入ったようだしやめた

轟チームは緑谷チームに一点集中だし
彼らの邪魔をするのは愚行だ

『鉄哲だな、彼も宣戦布告していたし
　私が襲っても驚きはしないだろう』

心操「うわぁ、めっちゃ悪い顔してる…」

cn「めっちゃいい笑顔の間違いやで」

その言葉に同意するよう頷くショッピ
そこは庇わなくていいんだよそこは

…正直、緑谷と轟と爆豪さえ最終まで進めばいい
そして緑谷と心操が当たればいい

個性はあれど恵まれなかった子と、
元は個性に恵まれなかったが恵まれた子…
きっとお互いに勉強になるだろう

私が気に入った彼らの成長を
邪魔する者は私が弄ぶだけだ

『さあ、まずは足を止めてもらおう』

騎馬を崩す攻撃はアウトだから…
右足を前へ踏み出し個性を発動させる

足先から地面がボコボコと
不規則に飛び出し鉄哲チームへ伸びていく

鉄哲「うおぉおおあぁぁ！！？」

もちろん足元を崩すわけではなく
彼らの目の前に高い壁と天井を造り
視界を真っ暗にさせる

『心操！ムチを一回振り回せ！』

心操「オレ地味に嫌なんだよねコレッ！」

そう言いつつ、手首を回すと
ムチが空を切る音ともに鉄哲を囲む壁へ向かう

マイク《うおぉああ！なんだァ！ムチだァァ！！》

目を見開いて集中する

ムチが壁に当たる直前、一瞬だけ壁と天井を倒す！
そしてチーノのムチ操作で巧みにハチマキを掠めとる！

cn「はい取った！」

『ついでに凍ったヤツらの余りも取れ！』

cn「あいあいさー！」

そしてムチは一周して元の形へ戻る
ハチマキを取ったムチの一本を短くし、心操の頭へ乗せる

心操「うおっ！」

『ほら早く巻け心操』

心操「多すぎんだろ…チートめ」

せっせとハチマキを巻く心操を他所に
鉄哲チームを見ると困惑と動揺でアワアワしている
悪いなと笑みを浮かべた

マイク《いきなり鉄哲チームが閉じ込められたかと思ったら
　心操チィィムのムチが回りィ！
　そしていつの間にかポイント奪取ゥゥ！？》

するとマイク先生の実況と共に
観客の熱い声をドッと湧いた