私のという名前 ページ12
私の過去を語るのは、もう少し後にさせてくれ
もう少し…私に勇気が出てきたら、話すから。
『それより!メッソンってお前!
種族名をいつまでも呼ぶ私じゃないぞ!』
〈ジメ?〉
『ダメに決まってるだろ。
私のなんだから名前決めるぞ』
ここ五週間の事を思い出しながら
彼を抱えあげて名前を考える
…ちょっと貴族っぽくて恥ずかしいかもだが、
『バトラー…はどうだろう?』
〈! …ジメッ、ジメッ!〉
『お?良いのか?そうかそうか!
よしバトラー!お前は私のバトラーだ!』
お互いにニコニコと幸せそうに笑う
すると羨ましがったのかアーマーガアが
ガアガアと鳴き、ライダーの方が困っていた
そしてブラッシータウンへ数時間……
「はあ〜やっと着きましたね〜!
にしても懐かれましたねえ、お客さん」
〈ガアガア!〉
『いやあ…ハハ、どうしたらいい…ですかね?』
クチバシで私の頬をスリスリとして
ピッタリと私の隣から離れない
うーん、物理的にも感情的にも動きづらい!
苦笑いする私にライダーさんがニッと笑った
「じゃあウチのアーマーガア貰ってくれるかい?」
『えっ。いやだが…!』
「その子は元々好戦的でね、
タクシーはつまらなかったみたいだよ」
た、確かに私についてくればかなりの数の戦闘をするだろうが…
にしても、ひと目で分かったのかこの子…!
好戦的ならば私の指示には耐えれるかもしれないが…
『ら、ライダーさんは…良いのか?』
「私も引退を考えていたし、丁度いいさ
また会った時には何か奢っておくれよ!」
『良い人すぎないか貴方…!』
「ははっ!お嬢ちゃんこそ良い人さ!
そんなにアーマーガアに懐かれるんだから!」
ほらアーマーガアのモンスターボールだ!
と赤と白のボールを渡される
コレ…モンスターボールって言うのか…
受け取ったモンスターボールをキュッと握り
アーマーガアの前に出す
『よし…お前の名前は、シュタール!
鋼鉄のようだから…どうだ?』
〈ガアアァ!〉
嫌な顔せず雄叫びのように鳴くシュタール
カシャンと鎧のような音をたて羽をしまい、
再び私の頬にクチバシを擦り寄せた
ついくすぐったくて、頬が緩んだ
あの時まで、ポケモンと相対していたのに
こんなにも怖くなくて、嬉しく思う
なんて…平和な世界なのだろう
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作者名:飽き性 | 作成日時:2022年3月5日 2時