【MHA/d.!】無腕の女王様 (ページ10)

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助けた子がアレページ10

ポイントも稼いだし、ヒーローっぽいこともしたし、
悪ガキに傷跡も残せたし、結果は上々だな

だが…助けた子がちょいと厄介だなあ

「ありがとぉおおおお！ほんっとうに！
　マジで助かったぁあああ！！」

『お、おん。良かった良かった。
　感謝の意は受け取ったから離れてくれないか』

その助けた子というのは
紫の丸いグミが頭によっつほど付いていて
今は腰に抱きついていて離れてくれない

まあショッピとチーノに会った瞬間に
ベリっと剥がされたが

sp/cn「「死にたいんか…？」」

「ひえぇぇえええええ！」

まあまあ…と過保護軍人のふたりをなだめる
続けて私は涙目の彼に苦笑いで言った

『セクハラ行為は許されないが、
　今度から抱きつかなければいい話だ。
　というわけだから、気を付けてくれ』

「はっ、はいィ！」

手を振って別れ、次の筆記試験に挑む
私は腕がないとのことで個室でパソコンを使い
テストの答案を打たせてもらうとのこと

しかし忠実なる軍人が黙ってるはずもなく

cn「え、俺らも連れてってくださいよ」

sp「Aと離れると寂しいんすけど」

先生「顔を見る限り大丈夫そうだ。
　はよ、こっちだ」

ふたりは少し抗議したが逆らえる訳もなく。
暗い雰囲気の目つきの悪い先生は
軽く受け流して私を個室へ案内した

先生「俺が合図したら始めろ。
　あと、しないと思うがカンニング防止に
　俺が見張っている。何かあれば言え」

『分かりました。』

その後、静かに始め。と告げられ
筆記試験に挑み余裕で終了の十分前に終わらせた

すると座っていた先生が立ち上がり
書き終わったテストを取ってジッと見つめた

先生「…見直しはもういいのか？」

『ええ。』

先生「そうか、なら少し話でもするか」

意外だ、預かってはいサヨナラかと思ったのに
まあ別に断る理由もないので
先生の話…いや、質問に付き合うことにした

先生「お前は、あのグルッペン達が探していた
　女王とやらだそうだが…」

『ええ、そうですね』

そう断言する私に困惑してみせる先生
どうせグルッペンが勝手に呼んでるのだろうと
考えて私に確認を取ったのだろう

しかし私は肯定したしウソをつく目もしていないので
どう返事したら悩む先生に
今度はこちらから話しかけた