【MHA/d.!】無腕の女王様 (ページ6)

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試験の日ページ6

そして十年後、テレビで見知った顔を見つつも
賑やかしい日常が今日は緊張している雰囲気だ

何故か？それは私達の雄英への入学日だからだ

私“達”というのはグルッペン達より
ひとつ下の今世の私はショッピ、チーノと同い年なわけだ

まあ去年もグルッペン達の入学があったが
私が入ることもあってか、少しピリッとしている
何故か？…おそらく過保護なだけだろう

『お前ら…ショッピもチーノもいるから大丈夫だぞ』

tn「いやでも陛下は美人やし手出しする奴が居そうで…
　今グルッペンが兵士を出しそうなのを防いどるけど」

『頼むから出してくれるなよトントン
　そいつ雄英で伝説作ってるからな。悪目立ちする』

gr「封印するなァァトントォォォン！」

この子は去年の雄英生徒の大量除籍から逃れ
体育祭で派手に一位になったからな…勘弁してくれ

あとどうせゾムも気配を消して護衛するだろうし…
お前らホント女王陛下のことになると過保護すぎるぞ。
と言っても誉め言葉になるからやめておこう

『とりあえず大丈夫だから行くぞ！』

os「行ってらっしゃいめう～」

ht「ショッピ、チーノちゃんと陛下を守ってね」

sp「言われなくとも」
cn「了解でーす」

ギャイギャイと暴れるグルッペンを放置し
余裕な顔のふたりを連れ、
行ってきますと見送るふたりに手を振った

…あと私はもう偉い身分じゃないんだし
そろそろ陛下呼びやめて欲しい

行く道で試しにそう呟いたが
ふたりに無理でしょと笑われた

sp「もう少しで着くっすよ」

『ちょっと遠かったな、約三十分くらいか
　……あ、見知った顔が居たぞ』

cn「お、もしかしてテレビの？」

チーノの質問に同意して
少し待っててくれとふたりを置いて
彼の元へ走った

『素直な良い子。私を覚えてるか？』

「へっ！？あ、あっ！小さい時の…！！」

肩を叩く手がないので
彼の前に出て微笑んでみせると

ちゃんと額にしたことを覚えているようで
顔が真っ赤になり、あわあわとどもりまくって
昔と変わらず中々言葉を表せないようだった