【MHA/d.!】無腕の女王様 (ページ17)

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合理的虚偽ページ17

すると悪ガキがブチ切れた様子で
緑谷の元へ走っていったが

先生が個性を使い、悪ガキの個性を消した上で
特殊武器で捕らえられてザマァと思った

先生「個性を何度も使わせるなよ…
　俺はドライアイなんだ！」

もったいねぇ…ショッピとチーノも
私と同じようにそう思っただろう
なんならクラスメイトも同じなんじゃないか？

まあそんな事よりも、結果発表の時…
私は一位。ショッピは五位。チーノは六位。
そして最下位は可哀想なことに緑谷だった

緑谷「…っ」

『大丈夫だぞ、緑谷。』

緑谷「え？」

拳を握り締めた泣きそうな緑谷に
微笑んで目を合わせると
相澤先生が予想通りの言葉を放った

相澤「あ、除籍は嘘な」

「「はああああああああああああああ！？」」

はいはい茶番乙とでも言いたくなるような
景色だ。もちろん口が裂けても言わないが

先生は嘘を付いた理由を
気を抜いた生徒たちを鼓舞するために
除籍すると合理的虚偽をしたと言う

そもそもその理由が嘘だろうに…
除籍を言った時の目、マジだったし
去年も除籍しまくってたし

しかし百は驚くことなく呆れて
口が開けっぱな緑谷たちに言った

百「嘘に決まっているでしょう…
　少し考えれば分かることですわ。
　だからAさんも大丈夫だと言ったのですよね？」

『…あぁうん、そうだぞ』

本当は違うけど同意しておいた

すると先生と目があい、ジッと見つめてきた
多分言うなよってことか？
もちろん言いませんとも、百の為にもあるしな

そんな私の意を理解してか
先生はテストの終わりを告げた

先生「これで個性把握テストは終わりだ。
　教室に戻ってカリキュラムを確認しろ」

そう言ってから、緑谷には紙を渡し
保健室でばあさんに治してもらえと言った

先生が遠ざかって行くと
クラスは緊張から解放され、それぞれ雑談を開始した

sp「余裕の一位っすね」

『地形を自由にできるからな。
　身体能力関係ない気がするが』

cn「まあ個性把握テストですから！」