緑谷という子 ページ16
だが興奮のあまり
誰かが、面白そう！と言うと
相澤先生の様子が変わり、総合の最下位は除籍処分だ。
とウソ偽りない衝撃の発言をした
私はその言葉でグルッペンやトントンが言っていた
相澤先生のことを思い出した
“見込みゼロと判断したものには
除籍し、容赦なく退学させる先生が居た”
“厳しい先生でもあるんやけど、
半端な夢を見させる偽善者より優しい人やで”
絶対にこの人だ。
と、なると最下位になりそうなのは
峰田実っぽそうだな…と思ったのだが
一種目目、五十メートル走にて
緑谷の記録…七秒零二。
二種目目、握力では
緑谷は五十六キロ。
三種目目、立ち幅跳びでも
緑谷は普通の記録をたたき出し…
四種目目も…五種目目も…
至ってごく普通の記録を出している
可笑しいな…合格しているなら
個性があるはずだが、あの子みたいな性格は
なめてかかるタイプじゃないだろうし…
しかしこのままだと緑谷は…
そう心配になって、顎に手をあてると
隣で飯田と爆轟の会話が聞こえる
飯田「緑谷くんは、このままだとまずいぞ…」
爆轟「あぁ？ったりめーだ。無個性のザコだぞ」
飯田「なっ…無個性！？
彼が入試時に何を成したか知らんのか？」
爆轟「はぁ…？」
無個性…？何を成した…？
悪ガキの爆轟は私よりも緑谷と長く居たことだろう
飯田は教室での緑谷とした会話を考える辺り
入試の実技会場が同じ…
その二人の意見は矛盾している。
違うのは…時期か？
気になるな、ロボロに調べてもらおう
cn「あいつ落ちたんちゃう？」
sp「でも陛下の目に止まってるんやから
どうにかするんちゃう？どうするか知らんけど」
麗日「…大丈夫かな、あの子」
『ふむ…いや、大丈夫だろう
あの子は努力家の天才だ』
その時に緑谷はボールを握りしめ、
次にはボールの姿が見えなくなっていた
結果は七百五メートルと
やっと尋常じゃない結果が出た
緑谷「先生…まだ、動けます！」
相澤「コイツ…！」
とりあえずはひと安心…だったが
その後の種目も緑谷の成績は平均的だった
つまりそれは最下位が必須になる
しかし、緑谷の除籍は無くなるだろう
理由は相澤先生の目…あれは
宝石の原石を見つけた目だ
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冬季(プロフ) - 初手日記の夢主の変わりようで笑いましたありがとうございます（？） (2022年8月8日 12時) (
レス) @page1 id: e5ef09fd95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飽き性 | 作成日時：2020年1月31日 18時
