検索窓
今日:15 hit、昨日:4 hit、合計:141,994 hit

16、 ページ16

今日もあの夢を見る、家族が消えたあの時の夢を

零「兄さん!いっしょにあそぼ!」

『何して遊ぶの?』

この時の僕は小学二年生で零はまだ幼稚園に通っていて小さかった

それに子供は風の子、僕たちも子供

つまりは遊びたい盛りだ、今日も公園に行こうと零が誘う

だから僕たちはよく二人で近所の公園に遊びに行っていた

零「うーんとね、おすな!」

零はまだ舌足らずで喋り方がとても可愛かった

『お砂で何作ろっか』

しかし僕は他所の子より落ち着きがあったらしくよく褒められていた

零「おしろがいい!兄さんつくって」

『うーん、僕作れるかわかんないよ?』

僕は手先が器用な方じゃなく細かいこと関しては零のほうが得意だと思う

母さんの料理は僕も手伝っていたけど、零のほうが上達していたし

零「いいの、はやくつくって」

零に急かされて作ってみる

水で濡らした土を固めては置いて、固めては置いての繰り返しだ

その間に零はそこらに落ちている葉や枝、木の実などを拾ってくる

砂のお城に飾り付けるらしい

そう思いながらも手を進めていけば段々とお城が完成へと近づいてきた

零もそれに気づいたのかお城に装飾を施している

終わった、後は零を待つだけ

様子を確認するために零を見た、するとどこから出したのか紙でできた人形を置いている

『零、これ何?』

零に聞いてみる

零「ようちえんでつくったんだ!これが父さんと母さんで兄さんと俺はこっち!」

どうやら家族の紙人形らしい

黒い髪が父さん、金髪の髪が長いのが母さん

黒い髪で手をつないでる右側が僕、左側が零となっている

零「父さんたちよびにいこ!」

『少し遅れてくるって言ってたよ、だから待ってよ?』

そう言ったが早く見せたいのかそわそわと落ち着きがない

『呼びに行こっか』

待ってても暇なだけだし零に声を掛けて家に戻る

零「うん!はやく、はやく!」

零は走ってはやくと僕に呼びかける、その時一台の消防車が横を走っていった

家に近づくたびにサイレンの音が大きくなる

この時の僕はまだ思いもしなかった、まさか我が家が放火しているなんて

近所でなんかあったのだろう、そう考えていた

いや、その時の僕はそう考えていた、しかしこれは今の僕が見ている夢だ

そう、夢なのだ。だから、助けることも逃げることも何も出来ない

零「なにかあったのかな?」

段々と家に近づくサイレンが五月蠅い

やめてくれ、お願い、僕に見せないで!


___そこで夢は覚めた

17、→←15、



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (195 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
479人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 男主 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

若宮真琴 - 更新頑張ってください!待ってます!!!! (2020年7月4日 8時) (レス) id: f98349de18 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 29話がとんでいます。 (2020年3月12日 20時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉 - 素敵な作品ですね!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月25日 16時) (レス) id: 46509c50c0 (このIDを非表示/違反報告)
パヌチラ(達人) - 夢主さんの性格素敵過ぎません??罪深いですねぇー、、これからも更新楽しみに待っています。 (2019年12月23日 0時) (レス) id: 05d444d009 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話がとんでいます。 (2019年11月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神羅 | 作成日時:2019年5月2日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。