イカレポンチの無免許医【Dr.stone】 (ページ6)

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０６. ページ6

石神千空side

花惑Aと名乗る女が俺達の空間に溶け込むのに時間はかからなかった。

警戒心を感じさせない。

ゲンもまだこちらに引き込めたわけじゃないってのに次から次へと…

コハク「どうする千空。あの女は」

千空「あ"ー…今んとこ害はなさそうだし放っておいて大丈夫だろ」

コハク「…そうだな。意外にも仕事は手伝うし」

『千空さーん！そう言えばこれってなんですか？』

千空「それは発電所だ」

『なるほど～…発電所…はぁまたこれすごいですねぇ』

千空「今日はそれを使ってできた化学の物をテメェにも見せてやる」

『あれ、いいんですか？敵か味方かも分からない私に』

千空「完全敵のやつがそんな言い方しねぇだろ」

『それもそうですねぇ』

Aの言うことはゲンとはまた少し違った軽さだ。
ゲンのように考えて駆け引きされたような言動ではなく、素でああいう発言をしているように感じる。

ゲン「ほんとにあれで発電できてんの～？」

そんなことを言うゲンに俺はあるものを見せてやった。

ゲン「…！」

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花惑Aside

コハク「高い場所が必要なのか？」

千空「関係ねぇよ。ただまぁせっかくだからな」

ゲン「…！そうかあれ…日本の竹から作ったエジソンの電球か…」

『…エジソン？』

エジソン…聞いたことはあるけど…。

千空「クロム、夜は怖いか」

クロム「おお、そりゃまあ真っ暗だからな」

千空「俺らの時代に、暗闇はねぇ。
エジソンのおっさんが白熱電球で世界から夜を消し24時間をねじ伏せた。

人類は科学で、夜に勝ったんだよ。

コレは夜を3700年ぶりに照らす、科学の火だ」

その瞬間、あたりの暗闇は消えて千空さんの元から光る明かりで照らされた。

これは……うん、私でも知っている「電球」だ。

『……文明も科学もないところからここまで』

ゲン「いやぁ…石器時代に電気だよ？ジーマーで…」