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好き。7 ページ8
“こんにちは、初めまして。俺は明光。こっちは弟の蛍。君は？”
“…A。”
“そっか。じゃあ、これからよろしくね、Aちゃん。”
ほら、あの夢だ。
あたしは、小学校入学と同時に引っ越してきて、
蛍のお兄さんの明ちゃんとはすぐに仲良くなった。
明光って名前の通りの性格で、
一緒にいると、あたしまで元気になる。
そんな人。
明ちゃんとは対照的に、蛍は、
無愛想で、口が悪くて、
最初はヤな奴だと思ってた。
でも、あの時。
あたしが蛍に対して本音を言ったあの日…。
“あたしは強くなんてない！
1人になるといつも不安でたまらない。
怖いの。
怖くて仕方ないの！”
今思うと、
「小3であんなこと考えてたなんて。」
って、笑えてくる。
“かわいそうだから、僕が守ってあげてもいいけど…”
…君はあの時、どんな心境だったの？
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作者名：凛花 | 作成日時：2014年12月31日 15時
