条件付きだ ページ10
この世界に転生してから何年経ったか……
弟達が三人も産まれた
名前は上から順に、キルア、アルカ、カルト
ちゃんと歳の差である
へぇ、赤ん坊って何度見ても、可愛いもんだな
『で？アタシを呼んだ意味って何？まさか、この子達が産まれたからって、しょうもない事じゃないよね？もしそうだったら、帰るね』
ｼﾙﾊﾞ「相変わらず辛辣だな、お前は。今日呼んだのは、他でもない。この三人をお前に託したい」
『帰るね、バイバイ。またいつかお会いしましょう』
ｷｷｮｳ「待ってちょうだい、Aちゃん！貴方の好きな毒入りパンケーキあげるから！話だけでも、聞いてちょうだいな」
『話だけは聞いといてやる』
ｲﾙﾐ「………」
そんなに興味なかったけど、血の繋がった姉弟なんだ
恨めしいくらいにアタシによく似たキルア
アルカとカルトは、母さんに似たかな
ｼﾙﾊﾞ「改めて言おう、A。この三人を託して良いか？」
『………条件がある』
ｼﾙﾊﾞ「何だ？」
『一つ、その子達はアタシなりに育てさせてもらう。アンタ達が何と言おうとも、アタシはアンタ達の事なんて知らないから。二つ、アルカに【何が取り憑こうとも】アンタ達の元で監視しない事。自由にした方が暗殺技術も上がるし、自分の身も守れるから。三つ、仕事と子育てで忙しいと思うだろうから、もう二度とイルミ以外の家族を出入りしない事。来たら、仕事の効率が悪くなるし、支障が出るから。これら三つを、受け入れてくれるんなら、その子達を引き受けよう』
そう言って、毒入りパンケーキをムシャムシャと食べ続ける
舌がピリピリしてるけど、慣れてるから大丈夫な筈だ
やっぱり、ノーバートの毒入りパンケーキの方が美味いや
ｼﾙﾊﾞ「はぁ……分かった。その条件を受け入れよう。ただし、こちらからも条件がある」
『内容によるね』
ｼﾙﾊﾞ「……一つ、定期的に俺達に報告する事。二つ、何があっても、この三人を守り通す事。三つ、重要任務は受ける事」
『………一つ目と二つ目は理解した。だが、三つ目だけは、受け入れられない』
ｼﾙﾊﾞ「何故？」
『アタシは、アタシがやりたいと思った仕事だけを、やりたいの。ある程度ならやるけど、アタシがアンタ達を超えた場合、仕事が舞い込んでくるのは、アタシの方だ。それに、人数が少ない方がいい』
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作者名：ワニとトリ | 作成日時：2020年4月24日 19時
