転生チート女、ゾルディック家長女で殺し屋のボスやってます (ページ4)

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一人になったなページ4

船長「よし、通り過ぎたな。今回はどれくらい残ってる？」

船員「殆ど全滅ですね。今回もハンター試験に辿り着ける奴、いるんですかね？」

船長「さぁな。まぁ……こんな嵐、いつも船に乗ってる奴なら酔わねぇが、今回の奴らはどれだけ耐えられるかだ。楽しみだぜ」

トコトコトコトコ

二人「！？」

足元を平然と横切る一人の幼女
二人は、その姿に驚きを隠せなかった
何せ、この船はハンター試験行きの船なのだ
とても過酷と謳われるハンター試験を、一人の幼女が行くとしても、信じ難い事だ

船長「………っ！おい、餓鬼！何で餓鬼の様な奴が、この船に乗っていやがる！？この船はハンター試験行きの奴だぞ！？」

幼女は立ち止まり、振り返った
そして、ひっそりと答える

『小さい子がハンター試験に参加しちゃいけないって………誰が決めたの？』

船長「！？((ｿﾞｸｯ! 」

船長は凍えた
白い髪に紅い眼、幼女にも関わらず綺麗に整ったその顔は……悪魔そのものだったから
船員は気付いていないのか、頭にハテナを浮かべている

船長「………いや、誰も決めてない。だが、気を付けろ。ハンター試験は生温いものじゃねぇぞ」

『分かってる、だから挑戦したんだ。あと、皆逃さなくて良いのか？大型の嵐が来るけど』

船長「！？………何故分かる？」

『これでも、五感は鋭い方なんだ。カモ達が注意し合ってるし、空気も湿ってる。このスピードで行くんなら、二時間くらいで衝突するぞ』

幼女は、目を背ける事なく淡々と話す
嵐が来る事が怖くない様な、口振りだった
とても子供らしくない

船長「…………フンッ！何だ、久しぶりに根性のある餓鬼が来たもんだ。来い！操縦の仕方くらい教えてやる！」

『ありがとう、助かった。(船の操縦か……知って損はないだろうな。教わっておくか)』