人外共同生活～この少女は絶対に普通じゃねぇ…！～ (ページ4)

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“化け物荘” ページ4

数時間後

ｶｲﾝ「着きましたよ。ここが、私達の住む荘です」

漸く辿り着きましたね、人外収容施設“化け物荘”

『おぉ～、大きい……ですが、ボロいですね』

ｶｲﾝ「博士によれば、もう築1300年は建っているようですよ」

『よく改築しようとは思わなかったですね…私でしたら、速攻で改築しますよ……』

木造建築みたいらしく、殆どが木材で出来てるみたいでした
一言で言えば、ボロいアパートが大きくなった建物と言った方が良いのかもしれません
部屋数もパッと見、百は軽く超えていそうですね

ｶｲﾝ「ひとまず中に______」

ﾄﾞｶｰｰｰｰｰﾝ!!

『？』

ｶｲﾝ「はぁ……」

何です？この爆発音……
なんかイケナイ事でもやってるのでしょうか？
一体、どんな方々が住んでいるのでしょう？

？「おい、クソ兄貴！漸く帰ってきたか！」

玄関と思われる所から出てきたのは、黒髪に灰色の目オリーブ色の肌、とても怖い刺青(タトゥー)の入った上半身裸体の男の人
この人がアベルさんですかね？
見た感じ、資料の情報と一致してます

ｶｲﾝ「アベル、またやらかしたのか？」

ｱﾍﾞﾙ「何で毎回毎回、私がやった事になってんだよ！ふざけるな！！」

ｶｲﾝ「これまでの爆発の九割は、お前の好奇心からだろう？少しは自重してくれ」

ｱﾍﾞﾙ「…っにゃろう……！って、こいつは誰だ？また新しい奴か？」

ｶｲﾝ「あぁ、彼女は今日から私達の管理兼監視兼遊び相手だそうです」

『獅子雷(ししらい)Aです。今日から泊まり込みのようなので、よろしくお願いしますね』

出来る限り、笑顔で接触するのがコツです
誰だって笑顔で接されると、戸惑いはするものの、悪い気はしない筈です
私だって警戒はしますが、ある程度は答えますよ

ｱﾍﾞﾙ「A…？泊まり込みぃ～？あのアホは、何でまたこんな事をしたんだ？」

ｶｲﾝ「この人もSCPだからですよ」

ｱﾍﾞﾙ「………」

『なるほど、SCP-076は少し理解するのに時間はかかると』

ｱﾍﾞﾙ「何勝手にメモしてんだ！やめろ！」

『嫌です。少しでも貴方達の事を知らなければなりませんので、我慢なさい』

ｱﾍﾞﾙ「てんめっ……！」

『ひとまず、中に入りましょう。ここでは寒さで凍えﾀﾋにそうです』

あれ？そういえば、SCP-076は上半身裸体でしたけど寒くなかったのでしょうか？
風邪引きそうですね
まぁ、少しずつ知っていけばいいでしょう
今は早く暖まりたいです