「薮家？あぁ、あの９つ子がいるとこか」２

過去＃1 ページ37

宏太side



今日で、母さんが亡くなってから5年が経った




制服に身を包み俺ら兄弟は母さんと父さんのお墓の前に立つ




光「今日で、もう5年も経つんだな。」




雄也「そのあとを追うようにあのバカ親父も逝っちまったしな」




それぞれの思いはあっただろうな。
母さんが亡くなってから、父さんは人が変わっちゃったからな。




大貴「ここ来たらやっぱ、この５年間のこと思い出すな。」




大ちゃんの言う通り、ここに毎年くるとこれまでのことを思い出してしまう




嫌だったこと、悲しかったこと、くるしかったこと




全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部




「 あなたは、お兄ちゃんなんだから弟達を守ってあげるのよ 」




母さん、俺は兄貴として弟達をちゃんと守れてますか




「 なんで、宏子が死ななきゃいけないんだよ！なんでなんでなんでなんで。」




父さん、それは俺も聴きたいよ。
なんであの時あの場所であの病気にかかって死ぬのが母さんなんだ。




慧「宏太にぃ？」




弟の声で俺は我に返った




宏太「じゃあ、お前ら。そろそろ帰ろうか」




宏太以外「うん」





オレンジ色の夕焼けを見つめながら、俺はこの時こう思ってしまったんだ




「 もうすぐ、５年前の俺たちが泣きじゃくる時間帯だ 」




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次回から 過去 、、


つまり、小学校６年生の９つ子から中学校１年生までの９つ子です


はあくよろしくお願いします

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