アマレッティ。

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美「A！急ぐよ！」




授業が終わった瞬間、

美波は私の手を引っ張り

急いで体育館へと走る。





「ちょっと待って！疲れた！(笑)」




息切れする私の横で

たくさんの女子たちが走っていく。



大会前だから余計にみんな見たいのかな。




部員たちも本気だろうし

いつにも増してすっごくかっこいいんだろうな。




そう思うと、

玉森先輩がプレーしてるところ見たくなって



「ごめん、行こ美波！」


っていうと、ニタニタ笑ってるの(笑)













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美「あっちゃ〜！

もうちょっと早ければ…」





侮ってた…。

背伸びしないと見えないくらい入口が埋まってる。






二人でピョンピョン跳ねてたら、







宮「あれ〜！いちごちゃんだ！」






って、スポーツドリンク片手に



ニッコニコの笑顔で汗を拭いてる宮田先輩の姿だった。










宮「もしかして、見に来てくれたの？」


「はいっ」





美「でも…、もうこの感じ無理そうですよね、」








美波がそう言ったら、

"バスケ部しか知らない場所教えてあげる。"



って、手招きされて


ついて行ったら








体育館の二階、


ギャラリーとまではいかないけど

小さなバルコニーみたいになっていて、



下を見下ろせるようになってた。





美「え！凄い！

ここめちゃくちゃ見える！」



「宮田先輩…

ありがとうございますっ」





宮「いーえっ、またね〜！」











手いっぱい振ってくれて



下に降りた宮田先輩は

そのまま急いで整列した。











その隣には、




「いた…、/」





玉森先輩…。






隣の美波は、

なんで宮田先輩と知り合いなの！？って

しつこく聞いてきて、


でも今の私はそれどころじゃなくって。






白と青のユニフォーム。

ひらっと風に揺れて

かっこいい、なんて見惚れてたら



バチ、って目が合った。









「…っ/」




思わず、息を飲み込む。



やだ、まだ大会本番じゃないのに

凄く緊張してる。



両手、ぎゅって胸に当てて




「(頑張って)」

って、言ったら




大きく頷いて


ニコって笑った。












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