アマレッティ。

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「ひろ…っ」





ひろは、



少しだけ目を見開いて

驚いた顔をしたけど








北「ここ、

使うんですけど」





って、むすって顔した。






玉「ごめん、すぐどくね」





先輩は

よいしょ、って立ち上がり


行こ？って歩き出す。







静かな体育館に





私たちの足音と

ひろが準備する荒々しい音が



響き渡った。










玉「サッカー部の北山くん、だよね？」



「っはい、」




ひろはサッカー部の中で

先輩すら顔が上がらないほど上手みたいで





ここでも、他校でも有名なの。









玉「仲良いの？」


「幼馴染で、」





先輩はちょっとびっくりして、


後ろを振り返り

体育館を見つめてる。






玉「幼馴染、か…」






「先輩？」





玉「ただの、幼馴染？」



「え？」





"なんでもない"


すぐにそう言われて、

なんかごまかされちゃった。











時間を確認すれば

授業が始まる３分前。






じゃあね〜って、

お互いの校舎に戻ろうとして、















「玉森先輩───ｯ」








私は玉森先輩の後姿に声をかけた。
















不思議そうに

私を見つめる。















「今日、


部活見に行ってもいいですかっ」








玉「ふふ(笑)」





くしゃって笑って、




先輩は両腕で丸をつくった。






「ふふ(笑)」



玉「待ってる！」















キーンコーンカーンコーン______








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