アマレッティ。

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満月の下、

先輩と肩を並べて歩く。









玉『俺ね、

中学生の時本当に身長低くて

コンプレックスだった。


高くなりたいって理由でバスケ部入ったけど

何やかんや楽しくて、』




少しだけ…、寂しそうな顔。





玉『本当は、まだ続けたいし


スポーツ推薦で大学入りたいけど、』




『…けど、？』




玉『現実はそう甘くないっぽい、』







"行く大学ももちろん医大らしいしさ"

って、

美波の言葉を思い出す。






照れ隠しで笑いながら、

鼻をすすって"なんかはっず"って

そんなこと言う玉森先輩は


切なそうだった。









玉森先輩が、

バスケしてるとこ見てみたいな。



一生懸命、走って試合してる姿

かっこいいんだろうな。






玉「家まで送ってく、」


「え、平気ですよっ」




玉「何言ってんの。


こんな暗い道、

一人で歩かせたくないもん」




ほら、あそこからなんか出てきたらどーすんの、って


先輩がさす向こうは

真っ暗でなにも見えない。






「…ｯそ、そんなこと言わないで下さいよっ」


玉「ふふ、(笑)


こわい？こわいねぇ、

だから一緒にあるこーねー」




意外と先輩、Ｓ？




怖がってる私見て、

ちょっと楽しんでる、、よね？



なんかホントに怖くなってきて、

マフラーに顔を埋める。




そしたら、

玉「うそうそ、

ごめんね言いすぎた、」



って、また手が頭に乗るの。




慣れたと思ったのに

全然そんなことなくって、


また胸の鼓動早くなる。













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