アマレッティ。

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平日もあってか、

比較的お客さんは少なくって




接客しては

カウンターに来てお話してくれて、を

玉森先輩は繰り返してた。






先輩のあんな愛されキャラじゃ、

人脈も広くって

来るお客さんの半分とは仲良さそうにお話してる。





接客する姿を見て、

またお話して、


そんなことをしてたら

あっという間に外は暗くなってた。





「えっ、真っ暗！」



玉「ほんとだ、やっぱし冬は早いね…



ごめん、

付き合わせちゃってた？」



「全然、

むしろ凄い楽しかったですっ」




下らない話から、

ちょっと真面目な話。



クレープも美味しかったし、

幸せな気分。




そしたら、

"たま〜"って


奥から藤ヶ谷さんが手招きで呼んで




何秒かしたら、

ぴょこって



厨房から玉森先輩は顔覗かせる。






玉「いちごちゃんっ、

ガヤさんがもう上がっていいよ〜って言ってくれたから

一緒に帰ろ。っ待ってて、すぐ準備するからｯｯ」



って、早口で喋った後

すぐにいなくなっちゃった(笑)





って、あれ？


いちごちゃんって

ずっと呼び続けるのかな(笑)





少し残って

冷めきったココアを

ぐいって飲み干して






よ、いしょ……、


立ち上がろうとするんだけど





なーんか、カウンターって


机とか椅子とか

全部地面との距離が遠いから

難しかったりするの。




私、どうやって座ったっけ。


って、





分からなくなって─────









「…ｯｯ！」








よれ、

ってなったと思ったら












玉「…っと、」



って、いつの間にか───








私の体を

先輩が支えてた。









「す、…すいませ…っ/」




玉「もう、ほーんと、

あぶなっかしい」




って、

ちょっとだけ怒られちゃった。














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