夢へ引き込まれ/最終兵器+/2 ページ7
「やぁ、お嬢さん。ここは俺らのティーパーティー。」
「さ、早く席に着いて！」
そこにいたのは、変てこな帽子をかぶった紫の髪の人。
その周りには、別のこれまた変てこな帽子がたくさん散らばっていた。
もう一人は栗色の髪の合間からヒラと同じように兎の耳が生えている人。
「じゃあ、君の名前を教えて？」
変てこな帽子の人が言う。私は少し腹が立ったからこう答えた。
「人に名前を聞く時は自分から名乗るのが礼儀でしょう？」
「ああ、ごめんごめん。俺はフジ、帽子屋をやってるお菓子好きな普通の人だよ。」
変な帽子の人____フジさんは困ったように微笑んで、美味しそうなクッキーやカップケーキを指差した。
でも、普通の帽子屋ではないよね。「変な帽子屋」だと思う。
「私はA、お菓子は私も大好き！あと綺麗な物と可愛いもの！」
しまった。つい大声になってしまった
ちょっと恥ずかしくなって俯いていると、
早く喋りたいのだろうか、栗色の髪の人が飛び跳ねていた。
ついに堪え切れなくなったのか、その人は急に自己紹介を始めた。
「俺はレトルト！紅茶が大好きな三月うさぎだよ。
お茶にできそうな葉っぱや花を探して旅してるんだ。
よろしくね、Aちゃん！さあ、早くお茶会にしよう！」
ふわりと微笑むレトさんは、まだ少年のようなあどけなさが残っていて不覚にも可愛い、とか思ってしまった。私負けたかも。
奇妙なメンバーでのお茶会の幕開けだ。
可愛らしい椅子に座ったところで早速クッキーに手を伸ばして口に運ぶ。
香ばしいナッツがいい感じで美味しい。私はこんなに上手に作れないな。
ちょっと失礼だけどフジさんって見た目に反して器用なんだ、と思った。
申し訳ない気もするが、美味しかったので二枚だけポケットに入れておいた。
自然トラウマ笑顔と褒め言葉が溢れた。
「嬉しいなぁ。あとフジでいいよ」
「器用なんだね、羨ましいな」
「ちょっと、照れちゃうじゃんか〜」
フジがくねくねと謎の動きをしたのは見なかった事にして、
レトさんが淹れたという紅茶の香りを確かめる。
不思議な甘い香りがして、うとうとしそうになる。
一口啜ると、何とも言えない味がした。
「これ、女王の庭の薔薇から作ったやつなんだ」
得意げに言うレトさん、でもごめんなさい。
正直言うと紅茶は美味しいとは言えない味です。
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らく。(プロフ) - きりたんぽさん» リクエストありがとうございます、少し見てみましたがめささん面白いですね〜！もう少しお勉強してからになりますが、ぜひ書かせていただきます。応援コメントものすごく嬉しいです、ありがとうございます！ (2016年9月12日 20時) (
レス) id: 8ad97f7842 (このIDを非表示/違反報告)
きりたんぽ - 書ける方々に書いてないんですけど、泣き虫な、悪魔めさ(めさ)さんを書いていただけないでしょうか。 無理なお願いをして申し訳ありません。 更新、頑張ってください！ (2016年9月9日 2時) (レス) id: aa815dad7c (このIDを非表示/違反報告)
3.14159265358979323・・・ - きっくん”ん”ん”ん”あ”あ”あ”あ” (2016年8月31日 21時) (レス) id: 138fe4e0ba (このIDを非表示/違反報告)
らく。(プロフ) - ライトユーザーさん» リクエストありがとうございます！楽しんで頂けるよう頑張りますね。コメントありがとうございました！ (2016年8月2日 18時) (レス) id: 8ad97f7842 (このIDを非表示/違反報告)
ライトユーザー - 積極的な蘭たんお願いできますか？ (2016年8月1日 21時) (レス) id: 04185b1930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らく。 | 作成日時：2015年7月26日 2時
