正面突破.43 ページ44
*
散々人がいない事を良いことに散々泣き喚いた私は、気持ちはスッキリしたけれど、やはり歌えない事のショックがどこかに引っ掛かっている。
スン、と鼻を一度だけ鳴らしてドアを引くと何やらリビングがザワザワとしていた。
誰かが喋っているのかな、と聞き流して札を掛けていたら
「いやっ、ほんと、すいませ痛ｯ！？」
明らかに、いない筈の低い男性の声。
……なんで？
『ただいま、です』
ソロリと、リビングをドアの隙間からチラ見したら、たまたまれをるさんと目がバッチリ合った。
入るように手で促されたので、それに従い大人しくリビングに入る。
「突然で悪いんだけれど、Aは覗きをどう思う？」
『……え、普通に駄目な事なんじゃ。と、言いますかやっちゃ駄目な事ですかね？ ……つまり、最低。
……え、なんでそんな嬉しそうなんですか？』
「だよね、うん正しいよ。
……だから言っただろーが。何がロマンだこの野郎共」
「ちょ、痛っ」
ゲシ、とれをるさんが蹴った足元を見ると少し長い黒髪の男性。髪の隙間から覗いている耳には銀色に輝くピアスが付いていた。
……そして何故か体が縄でぐるぐると巻かれていた。
「もー。そんなに怒らないでくれよ、れをるちゃん。痛いじゃん。
……折角の可愛い顔が台無しだよ？」
「黙って下さい、変態野郎」
「う〜ん、口説いても駄目かぁ〜」
「お世辞で褒められても嬉しくないです」
「……本気で褒めたら嬉しいんだ」
にやり、と確信しきった笑みを浮かべてそう言った黒髪の男性に、れをるさんは何も言わないで躊躇無く蹴りを入れていた。それも鳩尾に。
「あはは〜、れをるちゃん厳しい〜
……あ、そうだ忘れてた。
そこのかわい子ちゃん初めまして、歌い手やってます、S!Nです」
『初めまして、Aです。
歌い手ではありませんが宜しくお願いします』
「Pさんか何か？」
『……秘密です』
「ところで、Aちゃん」
『はい』
「LINEやってる？」
「くたばれｯ！！」
「痛ｧ！？」
ラッキー歌い手(敬称略)
天月
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ゆゆ - sou君かわいそう、sou君かわいそう←作者様にむけての愛の告白((( これからも頑張ってください！応援しています！大好きです((( (2020年5月31日 13時) (
レス) id: c303749b45 (このIDを非表示/違反報告)
来賓 - 天月さんだったら 天「……」みたいな感じがいいと思います。 (2017年9月22日 17時) (レス) id: 00ddd4f313 (このIDを非表示/違反報告)
シャウトノイズ@叫音紫乃(プロフ) - むむむさん» 台本書きでない分、どの人が話しているか分かりやすい様に、と口調を変えたつもりでしたが、完璧に私の書き方が下手でした。分かりにくくて本当に申し訳ないです。 (2016年9月26日 8時) (レス) id: c4109b72a0 (このIDを非表示/違反報告)
シャウトノイズ@叫音紫乃(プロフ) - ほしさん» 語弊がありました。歌い手ではない、という意味で一般人という言葉を使わせて頂きました。もし気分を害されて仕舞われたらごめんなさい。合わせて、返信が遅れてしまったこともお詫び申し上げます。すみませんでした。 (2016年9月26日 8時) (レス) id: c4109b72a0 (このIDを非表示/違反報告)
むむむ - 誰が喋ってるのかわからない(´Д` ) (2016年9月22日 2時) (レス) id: 86b2e86700 (このIDを非表示/違反報告)
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