3 送ってあげる ページ7
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ねえ、見えない？
君の後ろで苦しむ僕は。
いつになったら見てくれるのかな？
君を抱きしめられないけど、君のことを送ってあげることはできる。
そんな中途半端な僕のことを。
_____送ってあげる
ずーーーっとAちゃんに片想いしてて、ある時Aちゃんが彼氏とうまくいってないことを知って。
バイト先が同じで、知り合って、それで好きになったAちゃん。
彼氏とうまくいってないことを知ってから、バイト終わりに危ないし、いつも僕が送ってあげるようにした。
卑怯だなんてこと、分かってる。
でも、それだけ好きなんだ。
自分が他人にどう見えてるかなんて、気にならないくらい。
ただAちゃんが苦しんでるのを見るのが嫌で、ほんのちょこっと。
本当に少しだけ、僕のこと見てくれないかな〜なんて。
…本当はちょっとじゃなくて、とっても。
ものすごく思ってるけど。
「ねえ、Aちゃん！
早く帰ろう？」
そういうと、ササっとスマホをしまうAちゃん。
僕は知ってる。
バイト終わりに必ずスマホを確認すること。
しかも、それで毎回ため息をつきながら、無理して笑うこと。
それから、僕にはどうにもできないことも。
でもね、君のことを少しでも笑わせてあげたいんだ。
「はい、Aちゃん、お家につきました！
今日もよく頑張りました。お疲れ様」
お疲れ様、はもちろんバイトのこともだけど、今日もよく耐えたね、のお疲れ様も。
いつも弱さを見せないAちゃんだから、きっと彼氏とうまくいってないってことも、うまく隠せてると思ってるだろうな。
僕の言葉に、Aちゃんはいつも
「ごめんね」
って、弱々しく微笑む。
なんに対してのごめんね、なの？
なんて弱気な僕が顔を出す。
そんな顔、させたい訳じゃないのにな。
「Aちゃん、そこはありがとうでしょ？」
「…ありがとう。ベッキョン君」
その一言が貰えただけで、僕はとっても嬉しくて。
ニヤけそうになるのを必死に抑えてる。
そんなこと、君はまだ知らないよね？
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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして！コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (
レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あよん | 作成日時：2017年6月12日 15時
