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「ヌナ！！！」
大好きだった声と、あったかい温もり。
追いかけて来たミンギュが、私を後ろから抱きしめてるなんて、気づくのに時間はかからなかった。
「…離して。」
泣いてる顔なんて、見られたく無い。
私の発した、いつもより冷たい口調に、背後にいるミンギュがビクッとするのが分かる。
「…やだ。
今離したら、ヌナはそのまま行っちゃうでしょ？」
「お願いだから、」
「ヌナはさ、俺のこと好きじゃなかった？」
好きだったよ。好きだった。
だから今、私はこんなに苦しんでるんじゃない。
でも、そんなこと言ったら涙が溢れそうで。
「じゃあ、ミンギュは？」
聞くのが怖くて、今まで聞けなかったけど。
最後だから聞いてしまおう。
「俺は、大好きだよ？
ヌナに別れようって言われた今でも。
ねえ、こっち向いてよ。」
そう言う彼に、必死で抵抗する私。
「ヌナ、なんで？
もう顔も見たくない？」
「な、泣いてる女は面倒なんでしょ？
ミンギュにとって、元カノの中にもカウントされないかもしれないけど、最後くらい。
最後くらいは、クールなヌナでいたいの！」
言い切ると同時に、ミンギュを突き放して走ろうとしたけど、逆に強い力で引っ張られて、彼の胸の中へ。
「ヌナ…
それは、他の女の人の話だよ？
どうでもいい女の人の話。
ヌナは特別に決まってるじゃん。
ヌナが泣いてたら心配になる。
面倒だなんて思うわけない。
だいたい、なんで元カノにカウントしないって思うの？
確かに、別れたくないからカウントしたくないけど…」
「だって、ミンギュ、私のこと彼女だとは思ってないでしょ？
友達にも、1人も紹介してくれなかったじゃない…」
ああ、言ってしまった。
この話までするつもりは、さらさら無かったのに。
これじゃ本当に面倒な女じゃないか。
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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして！コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (
レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あよん | 作成日時：2017年6月12日 15時
