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"コンコン"
はっきりと、少し間隔を開けたようなテンポで二回。
ドアをノックする音がした。
インターホンを鳴らす訳ではなくて、ただノックする音。
ドアのスコープから確認すれば、私の思った通りの人が立っていた。
私の記憶にあるよりも、はるかに男らしく。
線が細くて凛々しい顔立ちはそのまま。
それでもやはり、彼も大人になっていた。
長い間黙って、ただ何を喋るという訳でもなく見つめあって。
それから、何か決意したかのように沈黙を破ったのは彼の方。
「…ごめん、A。
やっぱり僕がダメだった。
君がいなくちゃダメだった。
君のことを手放して、自由にしてあげるのが1番いいと思ってた。
でも、後悔しかしてないんだよ。
未練でいっぱいなんだ。」
「…ねえ。
"ヨボセヨ"って曲…」
彼はフフって軽く笑ってから答えた。
「そうだよ。
Aのことだ」
彼のことを愛しく思う気持ちが、溢れてしまいそうだった。
胸にしまって置けないほど。
思わず彼に抱きつくのに、戸惑いなんて要らないくらい。
「A…」
暖かく、私を呼ぶ彼の声が頭の上から降ってくる。
こんな日はもう来ないと思ってた。
ただ一つだけ、彼の男らしくないところ。
前に付き合っていた頃は、見せなかったところ。
それは、私に関すること全てに敏感だということ。
嫉妬深くて、心配性。
でもそれは、私を愛してくれているゆえのこと。
ミニョン、
あなたを愛するのに、365日なんかじゃ足りないの。
_____366DAYS end
『Aと別れてすぐ、いても立ってもいられなくなって電話したんだ。
でも、デビューして事務所から渡された新しい携帯だったから番号変わっちゃってて…
それも留守電にメッセージ残したのに…』
「あ、ごめん…だって怖かったんだからね！」
『あとさ、こっそり収録の合間に雨が降って来たから、今だ！と思って行ったらなんか男いたし…』
「それ従兄弟だから！！」
『え！？』
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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして！コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (
レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あよん | 作成日時：2017年6月12日 15時
