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「胡蝶少女」のポイントは、蝶のように手を動かす部分。
いつものように手をヒラヒラさせながら、表情は儚げに、視線を客席へと伸ばす。
まさに、その時だった。
"あ、"
今までで、ステージ上で1番びっくりしたかもしれない。
だってそこには、僕の「胡蝶少女」がいたから。
『セフンおっぱ!
覚えてないかもしれないけど、
ハンカチありがとうございました。
本当はファンです…笑笑
大好きです!』
アリーナ席にいるAさんは、そんなメッセージが書かれたスケッチブックを胸に、僕のことを見つめてた。
"ファンです"
その一言だけで満足するよ。
それ以上なんて望まないよ。
君と僕は、"ファンとアイドル"。
僕の感情は、ただただ胸にそっとしまっておくよ。
アンコールでは、「Lucky」を歌った。
彼女がいるところは分かってたから、Aさん目がけてファンサービスをして。
ステージに上がる前に、特別にメッセージを書いておいたボールを彼女に投げた。
"覚えてるよ、Aさん。
ずっと僕のファンでいてね!
사랑해! "
君は知らないよね。
君へと向かう、僕の気持ち。
本当の、その"愛してる"の意味だって。
バイバイ、僕の初恋。
バイバイ、僕の胡蝶少女。
_____胡蝶少女 END
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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして!コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あよん | 作成日時:2017年6月12日 15時