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5 CHICAGO BOY ページ13

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ヨンホは、私のヒーローだった。



シカゴに移り住んですぐ、英語がままならなくて、周りに溶け込めなかった私。

おまけに私はデブだったから、当然のようにイジメられた。


そんな中、私に手を差し伸べて唯一の友達になってくれたのは、彼だった。




…今、ヨンホはどうしているのかな。

もう一度、彼に会いたい。




だって。




さよならを言ったら、本当に永遠に会えないんじゃないか。

そうやって、うじうじしてる間に、私は彼に何も告げずに韓国へ戻ってしまったから。


もしかしたら、彼は私のことを裏切り者だと思ってるかもしれない。


それから、ヨンホの消息は知らない。






_____CHICAGO BOY





「I'm at the airport now.

...OK,alright.

I'm looking for seeing you too!」



シカゴにいる友達に電話をしてから、搭乗手続きを済ませる。



高校時代、留学をしたシカゴ。

なぜシカゴにしたかって?

理由は1つだ。

…ヨンホとの思い出の場所だから。




少しの望みをかけてシカゴに留学したけど、その時は会うことなんてできなかった。

消息は、誰も知らなかったから。


だから今回も、期待なんてしてなかった。




全く。




空港に来るのは、本当に久しぶりだった。

留学から帰って来た時以来だと思う。

空港も随分綺麗になった。

オシャレなカフェまであるし。




「そういえば…」



幼かった私は、コーヒーを飲んだことがなかった。

でも、ヨンホが美味しいって言いながら飲んでたから、私も初めて飲んだんだっけ。



「コーヒーって、やっぱり苦いでしょ?」

「ミルクを入れれば苦くないよ」



そう言って優しく笑ったヨンホの笑顔が、脳内にこびりついてる。



ホットコーヒーは機内に持ち込めないから、仕方なくアイスコーヒーを買った。

ミルクもつけてもらって。




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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして!コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あよん | 作成日時:2017年6月12日 15時

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