1 嘘、なんだ ページ1
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出て行け、だなんて
本当は思ってなかったよ。
信じるなよ、
全部 嘘だよ。
_____嘘、なんだ
「ジニョンア〜」
そうやって僕の名前を呼ぶ君。
僕は、その声が大好きだった。
自分の名前が、より特別で大事なものに感じられるから。
果たして、僕は同じだけ君の名前を呼べているだろうか。
いつも、「ねえ、」とか、肩をトントンとするだけで、済ましてはいないだろうか。
付き合った時から、どこか恥ずかしくて呼べなかった。
馬鹿みたいだけど、本当に、どこか恥ずかしくて。
少しは僕も努力をしたんだよ。
…なんせ、アレを見せられちゃったからね。
『A、お前次の同窓会来んの？』
馴れ馴れしく君の名前を呼んだヤツは、他でもなく君の元カレ。
だから、少しは仕方がないっていうのも分かってる。
でも、隣に僕がいるのに、気づかないなんて。
隣に今の彼氏がいるって分かったら、普通呼び捨てなんてしないんじゃないだろうか。
本当に目に入っていなかったのか、僕が彼氏に見えなかったのか。
確かに僕は、芸能人である手前少し目立たないような格好をしてる。
はたまた、彼女に未練があるのか。
きっと、最後のだろうね。
君を逃したことを、後悔したんだろう。
君は僕の隣にいて、幸せなのかな。
君は元カレといた時より、幸せなのかな。
芸能人で、世間からの目を意識しなくちゃいけない僕。
未来をはっきりと見せて、安心させてあげられない僕。
一般人で、世間の目を気にせずに君をオープンに愛せる、君の元カレ。
時が来たら、何の問題もなく君を安心させてあげられる、君の元カレ。
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ring(プロフ) - まゆさん» 初めまして！コメントありがとうございます。気付くのが遅くてすみません。完成次第アップさせて頂きますので、読んでくださったら嬉しいです(^^) (2017年6月20日 20時) (
レス) id: 73f0eafd9e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 初めまして。ミンギュのが面白かったです。ミンギュの話の続きが知りたくなりました。機会があったら、続き書いてもらいたいです。 (2017年6月17日 21時) (レス) id: 13cb3fd920 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あよん | 作成日時：2017年6月12日 15時
