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こうなったら私も、自分の学年で一位をとって、おっぱと「学年一位カップル」とか呼ばれてみたいな、なんて思ったりして…
「私今日から死ぬほど勉強する!」
ミンジに宣言して、その通り机に向かう。
ふと時計を見れば、夜11時。
いつもならおっぱと「おやすみ」ってカトクして、眠りについてたはずだけど。
分かってはいたけど、やはりスマホは黙ったままだった。
「ねえ、ちょっとAどうしたの?
クマできてるし…
ひょっとして徹夜!?」
ミンジが心配するのも無理はない。
試験一週間前を迎えて、追い込みをしてる私。
徹夜しなきゃ学年一位なんて取れそうにないんだもの。
「大丈夫大丈夫!
このくらいじゃ倒れないよ!」
「そう…
あ、A、次体育だよ!
早く行こう?」
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「今日は持久走だ!
全員グラウンド8周!」
よりによって持久走なんてついてない。
ほんとに。
「ねえ大丈夫なの?走って
顔色が悪いよ?」
ミンジの心配をはねのけてスタートした私だったけど、やっぱり親友には分かっちゃうんだね。
彼女の言うとおり、私は途中から気分が悪くなってしまった。
それでも棄権したくなくて。
意地を張って走る。
4周目、5周目、6周目。
「あ……」
7周目に入った時。
私の視界はいきなり真っ白になって、そのまま地面に倒れこんだ。
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作者名:あよん | 作成日時:2016年2月20日 17時