検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:77,202 hit

2 ページ49

.




「…Aは、なんでそう思ったの?」

おそるおそる、彼女に尋ねる。

結局のところ、臆病な僕にはこの質問が限界だった。







「…だってね。


そしたらジュンミョンは傷つかずに済んだでしょ?

もっと幸せだったんじゃないかなって。


ジュンミョンに苦しいことがあっちゃ、いけないから。」







そうだ、Aはこういう子だ。

自分のことなんて考えずに、僕の幸せを1番に考えてくれる、そんな子だ。



そんなこと、僕が1番よく分かってるはずじゃないか。






君が素直な感情を僕に言ってくれたのだから、僕も素直に。



本当に素直に伝えるよ、今の僕の気持ちを。

ただの、キム・ジュンミョンとしての気持ちを。





「でもね、A。


その傷を癒してくれたのは、君なんだよ。


今の僕の幸せは、Aが隣にいてくれること。


だからね、君が望むなら僕はすべてを捨てられる。


君の隣にいるためなら、僕は何でもできる。


…こんな感情、初めてなんだ。」




こうやって伝えるとね、腕の中の彼女は目にいっぱい涙をためて、振り返るんだ。



ツーっと美しく彼女の頬を滑り降りる雫を、親指でそっと拭って。


Aの小さな唇にそっとキスをして。





「…これからもよろしくね、僕の奥さん。」




僕のことなら、何でも分かってる君だけど。



さっきよりも、もっと泣いてるAを見ながら、永遠に君を守れる男でいよう、なんて。


改めて覚悟をしていたことは、きっと君も知らないよね。



_____ただのあなたに END



「いいか、パパとジェノ、2人の約束だぞ?」
「うん!いつでもママを守ること!
ママの王子様になること!」
「え…王子様はパパがやるんだ。
だからジェノは…うーん…」
「ヤダ!ジェノも王子様がいい〜」
「パパったら…ジェノ、向こうで遊んでおいで」



「ジュンミョン!恥ずかしい!」
「なんで?Aの王子様は僕でしょ?違う?」


Aとジュンミョンの間には、ジェノという可愛い息子が生まれ、末長く幸せに暮らしましたとさ。



.

エピローグ→←1 ただのあなたに



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:exo , seventeen , セブチ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あよん | 作成日時:2016年2月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。