ＰＬＡＮＥＴＳ. (ページ43)

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それを聞いた私は、慌てて駆け出した。

溢れそうになる涙を堪えながら、階段を降りて、全力疾走。

ヤンキー生活をしてたおかげで、速く走れるようになった気がするから、あながち無駄では無かったらしい。

そして。

「キム・ジョンイン！！！！！」

後ろから抱きついて、その背中におでこをくっつける。

「なんで行っちゃうのよ、キム・ジョンイン…」

「わ、びっくりした…

え、だって、お前は嫌なんだろ？

この結婚」

私の方に体を向けたジョンイン。

「え？」

「だってさっき、泣いて…」

「それは！…

…キム・ジョンインと結婚できないと思ったから。

相手は違う人だと思ったから」

やっぱり恥ずかしくなって、キム・ジョンインの後ろに回り込むけど。

「え、じゃあ相手のこと聞いてなかったのか…

なんだ…」

そう呟いたジョンインが振り向いて、向き合う形で抱き締められた。

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「車なのか？送っていってよ、

離れたくない」

そんなキム・ジョンインの言葉に、私はすごくドキドキして。

帰りの車の中も、手は繋がれたまま。

「ねえ、キム・ジョンインの家も、そういう…家なの？」

「ああ、そうだよ」

「んーと、じゃあなんでうちの学校にいたの？」

「Aがいるから」

直球の言葉に、反応できない私。

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