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ジョンインが…
ジョンインが私の隣からいなくなる。
そう考えただけで辛い。
どうせ私はもうすぐ卒業して、社会人になる。
新しい出会いだってある。
でもまだジョンインは大学生でしょ？
すれ違うこともあるだろうし、もしかしたら別れることもあるかもしれない。
なんて思っても、もう振り切れないところまで気持ちが進んじゃってる。
ほんとは何度も気持ちを伝えようとした。
でも、その度に臆病な自分が止めるんだ。
付き合ってどうするの？
付き合ったら、別れる可能性だってあるんだよ？
私はその別れに、耐えられるの？
…無理だ。私には耐えられない。
ならばいっそ、付き合わなければ、ずっと側にいてくれる？
なんて思ったから。
要するに、自業自得なんだ。
私が気持ちを伝えられなかったから。
ただそれだけ。
布団に入ってからだって、全然寝付けない。
よし。ちょっと歩いてこよう。
寝巻きにさっと上着を羽織って、マスクをして、お散歩の準備は完了。
玄関のドアを開けて、鍵をかけて。
家の敷地から出ようと塀の方に曲がった瞬間。
「え………」
そこにはうずくまってる人がいた。
もしかしてジョンイン？
いや、人違いかもしれない。
それに彼がここにいるはずが無い。
なんて思って、恐る恐る声をかけてみる。
「あの、大丈夫ですか？
どこか痛みますか？」
「大丈夫…なんかじゃないです。
ここが、痛いです」
そう言って胸のあたりを叩いて私を見上げるのは、間違いなくジョンインだった。
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作者名：あよん | 作成日時：2016年2月20日 17時
