吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ8)

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クローバー『約束』ページ8

『行け』

ぬいぐるみは浮かびそして襲いかかる。
こんなのただの囮に過ぎない。
中には沢山の爆弾を仕組んである、ただそれだけだ

「ちょっと、チートじゃん！」

今時の吸血鬼はチートという言葉を知っているのか……驚きだ。
どんどん私の手からぬいぐるみが出てきて彼らを襲う。

「すげー」

『面白いでしょ、私の試作品
いやー、役に立つもんだね』

実物である、私が楽しんでいると突然手と手が離れた。
後ろを見ると囮にとられた優ちゃんの姿
どうやら私以外やられちゃったみたい

貴族となるとそうだよね

『そこで踊っといて』

私は30個程ぬいぐるみを出すと、優ちゃんを襲った吸血鬼を見る。
青い髪を一つに三つ編みしている。

『返してくれない？私の仲間なんだけど』

「俺を倒せばいいんじゃね？」

『5分あれば十分ね』

私は鬼呪装備をついに出す。
足に刃物が生え、腕にも生える。
手には小さな二つのナイフ

それを見た吸血鬼を笑う

「なんだその弱そうの、勝負は決まったようなもんだな」

『どうだろう？』

私から彼へ仕掛ける。
彼の手には剣が一つだけ、まずはいっちょ蹴りを入れてみる。
やはり軽々しく避けるか……剣を一振りすれば私をふっ飛ばせそうだ。

「その程度かよ、人間退化してんじゃねーの」

『じゃっ、いっきまーす』

私は一気に彼との距離を縮める、そして蹴りを入れる。
彼は避けたつもりでいるだろう、けど私の武器がおう、そして苦しめる

私の武器は自由自在に伸び縮みする、いわゆる接近戦だと無敵ってわけだ

「グハッ……なんだよこれ」

私は回し蹴り別れの顔面に入れようとするが剣で受けられる。
けど甘い、剣と剣を混じるのではない
足と剣を混じっているのだ
私の手と足は合計4本、隙だらけ

『バカ』

手で彼の剣を掴むと私はそのまま彼の足や手に刺していく。
ナイフなど使うまでもない
最後の一撃は彼の眼球をさしてみた

「ゴホッ……」

『3分、よくできました』

ニヤリと怪しく口だけ笑うと私は後ろを振り向き二人の貴族の元へ向かった。