吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ38)

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金魚草『予知』ページ38

私の体内から生えてくるナイフ、そして手に持っている小さなナイフ。
けど、今回は死神の力もある。
初めて使う力だどうなるか私にはわからない

『あれ、ナイフじゃない
剣だ』

逆手で剣を持つと私は死神に走っていく。
その笑ってる顔を恐怖の顔に変える

走っていくとスピードが速すぎて避けれなかったのか一瞬にして抵抗されることなく倒せる。
貴族じゃないからだろう

『もう15人は倒したね
最後の親玉はあちらか』

「相手、してあげるわよ」

『相手にならないんじゃない？貴方が弱すぎて』

「剣よ、血をあげるわ、もっとよ、もっと！」

痛そうな剣だね。
相手から一歩ずつ私に近づいてくる、そして飛んだと思えば他の吸血鬼とは違う、ものすごいスピードで私に飛びかかる。

私はスピードが特化しているのでギリギリ避けれたが、きっと優ちゃんやシノアだと避けれないのだろう

「あらあら、背中を見せるなって言われなかったの？」

『！』

私の背中に回り込み、一瞬にして剣を右胸に刺してくる。
あぁ、死神の力は傷を負ったら発動するのもあるんだ

刺された場所から血がドボドボ落ちる、けどそれは形を変えデカく細かい結晶になり、彼女を襲うのだ

いや、正確には全てを襲っている。

「グハッ、なによこれ」

『まだまだ』

「グハッ！」

私は彼女の目に肘に生えている刃を刺した。
そしてそのまま回し蹴りをする。

目はえぐりとられ、さらに腹に刃をさされ
内臓は機能停止、もう直ぐ死ぬだろう

『弱い』

最後のトドメはもちろん刺した。

『あと三人は倒したいなぁ、もちろん貴族』

どこに向かおう？現在地をわからないこの状況、適当に動くしかない

『生臭っ』

久しぶりに人間の死体の匂いを臭いと思った
何故ならものすごい量が死んでいるからだろう

きっと貴族にやられたんだろう
けど妙だ、死体の匂いはするのに死体がない
これは、人質をとられたのか？

『この垂れた血をたどってみようかな』